■フェブラリーステークス 競馬予想のポイント
・セオリーは先行馬から
・7歳以上は割引きが必要
・8枠が優秀
・馬格が大きい馬が有利!
東京競馬場、ダート1600mで施行される中央競馬の重賞競走。年齢制限は4歳以上であること。斤量は定量で57kg、牝馬はセックスアローワンスにより55kgの斤量となっている。日本のダートG1はこのフェブラリーステークスと、ジャパンカップダート(2014年からはチャンピオンズカップと名称が変更)の2レースとなっており、上半期のダートの頂点を決める重要な一戦となっている。
第一回は1984年で、例年2月の中旬〜下旬にかけて開催される。グレードによる格付けはG1。東海ステークスと並んで現存する国内のダート重賞では最も歴史のある競走となっている。中央競馬のレースだけに限れば、年内最初に開催されるG1レースであり、並みいる古豪が参戦し、冬のダート王の地位を巡って熾烈な争いを繰り広げている。
歴代の王者はダートで強い成績を残したことから、引退後は種牡馬となるケースが多く、2008年の覇者ヴァーミリアン、2010年のエスポワールシチー、2011年のトランセンドなどが種牡馬入りを果たしている。また、2012年の覇者であるテスタマッタは韓国で種牡馬入りを果たすなど、同レース優勝馬の価値が推しはかれるというものである。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、2011年までは順当な決着が多かったが、翌2012年に単勝1.5倍に支持されたトランセンドの連覇が崩されて以降は波乱な傾向が続いている一戦。前に行って行き切る強い競馬が主流だったダート重賞も、メンバー層の厚さから先行勢が多くなりすぎペースがアップ。結果として差し馬の台頭を許すようなレースも近年では増えてきているので、競馬予想の際には常にメンバー構成と展開をみる必要がある。スローペースならば前に行く馬から、ハイペースならば後ろから差せる馬と軸馬をズラせるようにしておこう。ただし、ダートなのでやっぱりセオリーは先行馬となっている点は注意が必要。
その他では年齢では勝鞍を作っているのは4〜6歳で7歳以上は2着どまりとなっている点は興味深いデータだ。枠番では3枠4枠5枠の中枠から勝馬が出ていない点が上げられる。連対率や複勝率など総合的に判断するともっとも優秀なのは8枠。他に面白いデータで馬格の大きい馬が好走しやすい傾向があり、馬体重520〜539kgの馬の勝率がもっとも高いのは注目に値するデータだろう。