■中山牝馬ステークス 競馬予想のポイント
・非常に難解なレース!
・7枠8枠が不振傾向
・人気薄でも斤量が重ければ軽視禁物
中山競馬場の芝1800mで行われる中央競馬の重賞競争。レース名のとおり牝馬限定戦となっている。年齢は4歳以上。第1回は1983年と歴史はそれほど古くは無いが、古馬でかつ牝馬の限定重賞というは稀であり、2006年に新設されたヴィクトリアマイルの前哨戦として位置付けられている。しかし、ヴィクトリアマイルを狙う馬の中でも、過去にG1優勝経験があるなどの上位実績のある馬は、当該レースがハンデ戦であるために、負担重量が重くなってしまうのを嫌って、当該レースを回避するケースも少なくない。
牝馬限定戦というだけでも難解さが増しそうだが、それに加えてハンデ戦、フケ(発情期)の出るシーズンでもある上に、一口馬主のクラブ馬が6歳春で引退を目前にし、何としても勝って花道を飾りたい、など様々な要素が含まれた難解なレース。実力馬が簡単に凡走したり、ダークホースが大穴を空けたりと波乱の結果が多い。競馬評論家の須田鷹雄をして「子供の給食費を競馬に使い込んでしまうような、どうしようもないお父さんも、中山牝馬ステークスだけは避けるべき」と語り当該レースの波乱ぶり、難解さを語っている。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、もっとも出走頭数の多い年齢は4歳だが、勝鞍が少なく割引が必要だろう。ただし、2着率は低くはなく、割引は1着馬を考えたとき限定となるので、競馬予想の際には覚えておこう。もっとも優秀なのは5歳馬となっている。ハンデによる斤量別ではもっとも勝鞍を量産しているのは55.5kg〜57kgのグループで、実力のある馬の好走が一番多いということになるが、人気の傾向と照らし合わせると人気薄の好走も多いことから、直近の実績ではなく、かなり古いレースで実績を積んだ馬などが好走するケースなどが想定される。
枠順による成績はあまり差は無いが、7枠8枠には勝鞍がなく、連対率も低い点から外枠不利の傾向がうかがえるのは、競馬予想の際の重要な要素となるだろう。