■クイーンカップ 競馬予想のポイント
・堅い決着が多い。1番人気馬が中心
・先行馬が強い。逃げは割引き
・内枠は不振
東京競馬場、芝1600mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳の牝馬限定戦となっており、斤量は別定。基本を54kgとし収得賞金が1800万を超えると+1kgが課せられる。開催時期は2月の上旬〜中旬頃。本レースを経由して
桜花賞へのトライアルレースへ向かうか、あるいは桜花賞へと直行するなどのローテーションを組むことがある。
正式名称はデイリー杯クイーンカップ。グレードによる格付けはG3となっている。第1回は1966年で比較的歴史のあるレース。上述のローテーションだが、有力馬はこのレースを経由せずに直接トライアルレースに向かう傾向があるため、このレースを経由して桜花賞を制する馬は近年は見当たらない。
しかし、当該レースと同じ東京競馬場のコースで行われるオークスでは好走する馬が多くおり、
優駿牝馬(オークス)を占うレースという位置づけの方が、近年では強くなりつつある。2012年にクイーンカップを制したヴィルシーナは、同年のオークスで2着と好走。2011年に制したホエールキャプチャは同年のオークスを3着としている。(ただしホエールキャプチャは桜花賞も2着している)
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、波乱傾向の少ないレースであることが伺える。3連単が10万馬券を超えることは稀で、2007年、2014年には3連単でも100倍以下の配当となるほど順当な結果に収まっている。勝鞍はいずれも5番人気以内に収まっており、1番人気馬の連対率は60%を超えるので、競馬予想の際には無理な穴狙いは避けよう。
脚質では先行馬が圧倒的に有利。戦歴の浅い馬達が争うレースで、先行した馬がそのまま行き切るケースが非常に多い。次いで差し馬だが勝率や連対率でも先行勢の半分ほどになってしまう。逃げ馬は不振で連対も期待薄。ペースが速くなったときに追いこみ馬の台頭もあるが2着までという結果になっている。枠順では外枠が有利な傾向が出ているので覚えておきたい。突出して勝鞍を輩出しているのは3枠と5枠。1枠2枠からは勝鞍の輩出が無い。総合的にもっとも好走が多いのは5枠となっている。その他、騎手では蛯名騎手が、勝鞍や連対率でも他の騎手たちから頭ひとつ抜けている点は注目しておきたい。