■シルクロードステークスの競馬予想のポイント
・波乱の傾向も
・先行馬有利だが差しも届く
・中の枠が有利
・
京阪杯、
阪神カップ経由の馬に注目
京都競馬場、芝1200mで施行される中央競馬の重賞競走。4歳以上対象の競走となっており、斤量はハンデキャップとなっている。
1996年に5歳(現4歳)以上の馬による別停戦の重賞競走として創設されたのが始まり。創設当初は4月施行となっていたが、2000年に高松宮記念が3月へと施行時期を移したことに併せて、前哨戦に位置付けられていた本競走も2月下旬へと施行時期を変更。2002年より斤量が別定よりハンデキャップへと変更されており、2011年からは1月下旬から2月始めの施行時期にて開催が行なわれている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は1ケタ人気以内に収まっており、1番人気が3勝、2・3・7番人気が2勝を挙げていた。2着は2ケタ人気まで分布し、4・6番人気から2頭が入賞、3着も2着同様2ケタ人気まで分布しており、4番人気から3頭の入賞馬が輩出されていた。勝率・連対率・複勝率の面からも1ケタ人気以内の馬で決着する傾向にあるが、勝馬の中には7番人気の馬が2頭いることや、2ケタ人気馬が2・3着となったこともあるため、順当決着以外にも高配当含みの波乱があるという点は押さえておいた方が良いだろう。
脚質では先行・差し馬が4勝を挙げており、2着には逃げ・差し馬が3頭ずつ入賞、3着には差し馬が6頭入賞を果たしていた。勝率トップは先行馬で、連対率・複勝率トップは逃げ馬となっているため、近年の勝馬が先行馬ということを考えれば、前に行ける馬が好走しやすい条件と言えるかもしれない。しかし、先行馬に次いで成績が良いのは差し馬であり、2008〜2012年は12頭の差し〜追込馬が3着内を確保し、内4頭が勝ち鞍を獲得しているため一概に先行有利とは言い難い。差し・追込馬にも十分にチャンスのあるレースということは覚えておいて損は無いだろう。
枠順では4・6枠が3勝を挙げており、2着には2枠から3頭、3着には3・4・5・8枠から2頭ずつ入賞馬が輩出されていた。勝馬は中枠から多く輩出されているため中心は4〜6枠。連対候補は3頭の入着馬を輩出している2枠と連対率で2枠を上回る6枠。3着は入賞馬の輩出が多い3・4・5枠が適しているだろう。1・7・8枠も入賞馬が居ないわけではないが、コース適性の高い実績上位馬以外が入った場合は成績が揮わないため基本的には割り引きが可能な枠と言えるだろう。
前走レースでは淀短距離、
京阪杯、尾張Sを経由してきた馬が2勝を挙げており、2着には
阪神カップ経由の馬が3頭入賞、3着には淀短距離経由の馬が3頭、京阪杯経由の馬が2頭入賞を果たしていた。成績面から重賞競争である京阪杯よりも特別戦である淀短距離と尾張Sを経由してきた馬の方に魅力がありそうだが、淀短距離を経由した馬は過去10年で47頭と分母が大きく、対して京阪杯は16頭、尾張Sは5頭の出走馬のみで同数の勝ち鞍を挙げているため、中心視するならば京阪杯や尾張Sを経由した馬の方が良いだろう。
年齢別成績では5歳馬が5勝、6歳馬が4勝を挙げており、2着には5・6歳馬が3頭、3着には5歳馬が4頭、6歳馬が3頭の入賞馬を輩出していた。成績を見る限り、このレースでは5〜6歳と比較的高齢の馬に好走が見られ、4歳馬は不振傾向にあると言えるだろう。これまでに多くの実績を積み重ねてきた馬に分があると言えるため、中心は5〜6歳馬で考えたい。