2021年5月30日
東京11レース 日本ダービー（GI）
①エフフォーリア
調子↑
「もともと東京向きだと思っていたが前走は中山でも強い競馬。一戦ごとに強くなっている感じがする。いくらか体に余裕があったので、今週の追い切りはタイトに併せてラストもしっかり負荷をかけた。全て予定通りに来ているし、東京コースに替る点も歓迎。作戦云々ではなく自分の競馬に撤する事が一番。」との能力に全幅の信頼を寄せたコメント。しかし結果はハナ差の2着と無念の結末…。道中力んでしまった上、直線では勝ち馬の目標にされる形が痛かったか。負けたとはいえこのメンバーの中では一番強いレース内容。
②ヴィクティファルス
調子↑
「皐月賞は内を通った馬に有利な展開。外を回る形では厳しかったし、この馬自体レース前から発汗が目立っていた。今回はゲート裏までメンコを着用。平常心で臨んで自分のリズムで走り、そのうえでどれだけ戦えるか。」とのコメントも、今回14着と大敗を喫する形。平常心からは程遠い状態、良くなるのはまだまだ先か。
③タイムトゥヘヴン
調子→
「前走は直線で窮屈になる場面があり、全能力を出し切れず。気難しい馬だが、2週続けて追い切りに乗った事で石橋脩騎手も癖はつかんでくれたはず。折り合い面に進境が見られる今なら、距離もなんとかこなせるのでは。強敵を相手にどこまでやれるか楽しみ。」とのコメントも、今回13着に敗れる形。最後方から進める形も直線伸びず、やはりベストはマイル前後か。この距離ではこれが精一杯。
④レッドジェネシス
調子↑
「直線の長い東京コースは合っていると思うし、距離は2400メートルでも、それ以上あっても問題ないと思う。今回は初めて一級線が相手だが、どこまでやれるか楽しみにしている。」とのコメントを寄せていたが、結果は11着と見せ場を作れず。最後方からの競馬で全く見せ場がなく…。まだまだ力も見劣るとはいえ、乗り方次第ではもう少しやれた印象。
⑤ディープモンスター
調子→
「前走は思ったより位置取りが後ろになり、外を回らされるロスもあったからね。決して力負けではない。小回りの中山より東京の方が競馬もしやすくなるはず。」とのコメントも、今回16着と大敗を喫する形。向こう上面でのスローペースに我慢できず上がっていく形。まだまだ精神的な成長が必要か。
⑥バジオウ
調子→
「前回が以前の伸び切れない印象を払拭するいい勝利。前走に乗ってもらった戸崎騎手も〝一戦ごとに成長している〟と。中2週になるが今週の追い切りではいい感じに動けていた。疲れが抜けて上向いているのを感じる。」とのコメントも、今回9着に敗れる形。流石に重賞初挑戦がGIは敷居が高かったか。自己条件で改めて。
⑦グラティアス
調子↑
「ゲートの駐立に問題がある馬ではないので奇数枠は気にならないし、機動力を生かす上でも外枠は避けたかったのでここならばいいでしょう。追い切った後も冷静さを保ってて雰囲気は申し分ない。距離は延びれば延びる程歓迎なタイプ。さらにレベルアップして臨む今回はこれまで以上に動ける。」とのコメントも、今回8着に敗れる形。早めに上がっていく形ながら意外な粘り腰。通用しなかったとはいえ、着実に成長が見せる一戦。
⑧ヨーホーレイク
調子↑
「前走は小回りの中山でも最後は上がり3ハロン最速で上がってきてくれた。負けはしたが、この馬の力は出してくれたと思う。デビュー前から東京2400メートルが一番合っていると思っていたのでここを目標に仕上げてきた。得意とする舞台なので、前回の差はもっと詰まるんじゃないかな。」とのコメントも、今回7着に敗れる形。末脚に懸ける形も直線伸び切れず…。もう一段階成長を待ちたい。
⑨ラーゴム
調子→
「今週は体がよく動いていたし、気持ちも入ってきた。距離というより、ここも折り合い次第だと思います。冷静に走れるようなら。」とのコメントも、今回12着と見せ場を作れず。またしても折り合い付かず…。GIでやるには未だ力不足。
⑩シャフリヤール
調子↑
「先週、久しぶりに乗せてもらった。体重は変わっていないようだけど、体を大きく見せていたし、身のこなしも以前よりも良くなっていた。相手は強いけど、この馬も高いポテンシャルを持っている。全力でぶつかっていきたい。」との強気なコメント、故にか今回ハナで見事ダービーの栄冠を獲得する結果と相成った。2着馬を徹底マークしゴール前競り落とす形。大一番で父の血が花開いた。
⑪ステラヴェローチェ
調子↑
「皐月賞は内枠からいい競馬をしてくれた。心肺機能の高さが長所。東京2400メートルも大丈夫だろう。平常心で挑めれば。」とのコメントも、今回3着に敗れる形。結果的には位置取りが後ろ過ぎたか。直線良い脚は使えているだけに勿体ない内容。
⑫ワンダフルタウン
調子↑
「デビュー時から鞍上とこの舞台を意識してきた馬。前走は休み明けで不安があったなか、よく結果を出してくれました。切れ味こそないが、長くいい脚を使えるのが長所。2400メートルを経験した強みを生かしたい。」とのコメントも、今回10着に敗れる形。道中仕掛けて行く形も、丁度ペースが速くなった為に脚を溜める事が出来ず…。更なるパワーアップに期待したい。
⑬グレートマジシャン
調子↑
「この中間は調教でも今まで以上に負荷をかけてきた。5月の遅生まれながら、当初に描いていた以上のスピードで成長してくれています。枠順にこだわりはなかったが、内を見ながら競馬できるココなら問題ない。スローよりもある程度流れる展開が理想。」とのコメントも、今回4着に敗れる形。展開は向いただけに惜しいレース内容。重賞なら勝ち負け出来る器。
⑭タイトルホルダー
調子↑
「1週前にしっかり負荷をかけたので今週は単走で折り合いを確認してもらった。落ち着いて走れていましたね。ゲートの出が速いし、二の脚もつくので前目につけられる。この馬の力を最大限に発揮出来れば、この相手でも付け入る隙は十分有ると思っています。」とのコメントも、今回6着に敗れる形。結果的にちぐはぐなレースとなってしまったか、逃げ馬に乱されてる形。マイペースな形で見直したい。
⑮アドマイヤハダル
調子↑
「デビュー時の緩さが解消され、調教やレースでも追ってはじけるようになってきた。前走の勝ち馬は強いが、馬場に切れを削がれた面もある。ここを目標にしっかり仕上げられたし、良馬場なら差は詰められると思う。」とのコメントも、今回17着と最下位に敗れる形。道中押し上げて行くも、ペースが速く自滅する結果。次走巻き返せるか。
⑯サトノレイナス
調子↑
「理想の枠順は真ん中くらいだったが、決まった所で頑張るだけ。外の速い馬に飛ばして貰って中団くらいで運べればと思う。ルメール騎手ならペースに応じてうまくエスコートしてくれるので任せておけば大丈夫。追い切った後も落ち着きがあってカイバも食べている。不安なく臨めるのは何より。牡馬相手でもやれると思っての挑戦。東京コースのこの距離なら楽しみ。」とのコメントも、今回5着に敗れる形。強気に先行してしまったのが今回は逆に仇となってしまった。溜める形で見直したい。
⑰バスラットレオン
調子→
「前走はスタートでつまずいたので仕方ないですね。幸い人馬ともに異常はなかったし、ここへ向けてしっかり負荷をかけて調整出来ました。2400メートルは長いけど、以前より落ち着きのある今ならこなせていいと思います。」とのコメントも、今回15着と大敗する形。自分の競馬に撤するも、やはり距離が長かったか。マイル以下で改めて。