2023年5月21日
東京11レース 優駿牝馬(GI)
@ラヴェル
調子→
「今までよりカイ食いはいいが、それが身にならないあたりが成長段階といったところかな。ただ、折り合いがつくようになり精神面での成長は感じます。距離が延びるので、馬の後ろで我慢が利けば。」とのコメントも、今回4着入線。内枠からスムーズな競馬に撤し、直線ではあわや残すかというところまで粘る好内容。秋へ向けて実りのある一線にはなったか。
Aライトクオンタム
調子→
「前走は内枠でゴチャついて力を出し切れず。距離は折り合い次第ですがいい状態で臨めます。変わってもおかしくないと思うので、改めて期待。」とのコメントも、今回17着と大敗を喫する形。ハナを切る形となったが、流石に慣れない形で厳しい展開となった。これを糧にどこまで成長できるか。
Bキタウイング
調子→
「調整はイメージ通り。追い切った後の感じもいいですし、左回りの方がより走りやすそうです。戦法は決まっているし、折り合いにも苦労しない馬。希望の内枠を引いたので、ロスなく運んで良さを出して欲しいですね。」とのコメントも、今回15着大敗。最後方付近に控える形も、直線は全く伸びて来なかった。使い過ぎか、あるいは距離が長いか。いずれにせよ立て直しは必須。
Cキミノナハマリア
調子→
「前走は直線で寄られる影響も合ってレース後に下馬したが、大事には至らなかった。山元トレセンからの移動で多少疲れを見せたが、今は馬体に張りがあってすごくいい雰囲気。道中をためて運べればラストで脚を使える。」とのコメントも、今回18着と最下位に敗れる形。大差突き放される形で、何らかのトラブルがあったか。立て直し必須。
Dリバティアイランド
調子↑
「当週はジョッキーによる感触と、馬の状態の確認を主眼に置きました。1度使われてシャープになっていますし、動きも、もう一段階アップして上積みを感じます。」とのコメントも、今回後続に6馬身差をつけ、見事勝利を収める格好。圧巻という他ないレース振りで、この世代に敵は居ないという内容。牝馬3冠、そしてその先へ向けて視界良好と言える一戦。
Eゴールデンハインド
調子↑
「調教の内容には満足しているし、騎手の感触も良かったよ。血統背景から2400メートルでも十分にやれると思っている。有力どころは切れる馬ばかりだけど、小細工しても仕方がないからね。この馬の競馬をさせたい。」とのコメントも、今回11着大敗。ハナを奪う事が出来ず、好位の後ろからの追走となったが、直線もジリ脚しか使う事が出来なかった。展開、舞台を選びそうな1頭。
Fヒップホップソウル
調子↑
「前走はスタートをゆっくり出て、自分のタイミングで上がっていけた。初めての距離になるが道中をゆったり運べる点は合いそう。タフな馬で今の時期の牝馬同士なら十分に対応出来る。手の合う機種の継続騎乗も心強い。」とのコメントも、今回6着に敗れる形。後方からなだれ込む形で、2着争いの一線に。この馬なりに力は発揮していた。勝ち馬は別格も、他には対抗できそうか。
Gレミージュ
調子→
「連勝後は気のきつい血筋が出てしまい、レース前のテンションが高かった。放牧に出して落ち着きが戻ったし、テンションを揚げない様に気を付けて調整もしてきた。距離延長は歓迎。前でリズム良く走らせたい。」とのコメントも、今回10着大敗。好位の後から運んだが、直線はジリ脚。久々の分もあって仕上がっていなかった感があるか。秋へ向けて英気を養いたい。
Hコナコースト
調子→
「まだ能力だけで走っている段階ですが、体に芯が入ってくればもっと良くなると思います。操縦性がいいので距離もこなせると思います。」とのコメントも、今回7着敗走。ペースの割には後方からの競馬となってしまい、直線一定の脚は使っているが…。これを糧に秋の飛躍を見込みたいところ。
Iソーダズリング
調子↑
「前走は勝った馬が楽に逃げていましたからね。乗り慣れた騎手に替りますし、距離が延びても大丈夫だと言ってもらえました。能力はあるので、ここでも楽しみにしています。」とのコメントも、今回8着に敗れる形。想定よりも後ろからの競馬となってしまった上に、直線でも満足に脚を使う事が出来なかったまだまだ力不足感は否めない。
Jミッキーゴージャス
調子↑
「前走は後ろが来れば来るだけ伸びるという感じで、言う事のない内容。ゆとりのあるローテーションが汲めましたし、状態も良さそうです。GIで東京2400メートルと条件は厳しいですが、可能性を感じる馬です。」とのコメントも、今回14着と大敗を喫する形。さすがに条件が厳しすぎた印象で、道中は追走に手一杯という形。これを糧に成長を見込みたい。
Kハーパー
調子↑
「桜花賞はエンジンがかかったところがゴールという感じでした。今回は距離も延びるし、父がハーツクライで第1目標はオークスだと思っていました。何よりルメール騎手が引き続き乗ってくれるのは心強いと思います。」とのコメントも、今回2着好走。勝ち馬には6馬身差と圧倒的な着差を着けられてしまったが、2着争いの一線はキッチリ制してみせた。改めて世代上位の力は示す格好。
Lドゥーラ
調子↑
「マイルでは追走に忙しかったし、もともとオークス向きだと思っていた馬。掛かる面がないのも強みです。走法から左回りに替るのもプラス。瞬発力を発揮出来れば。」とのコメントも、今回3着好走。陣営コメント通りオークス向きというタイプもあったが、デビュー戦から手綱を取っていたジョッキーの手腕にも今回は助けられたか。当馬本来の持ち味をココで取り戻して見せた。
Mペリファーニア
調子↑
「ひと追いごとに体調も上がっていい状態に。今週は直線でキッチリ併せるように指示。最後まで余裕もあったし、いつも通りの素晴らしい動きだった。2400メートルはぎりぎりだと思うので折り合いが鍵に。スピードが持ち味なので良馬場が理想だ。」とのコメントも、今回12着大敗。外枠という事もあり、距離的な面が今回は厳しかったか。状態面もひと息だった印象で、秋へ向けて立て直しを図りたいところ。
Nエミュー
調子→
「桜花賞を使った反動を心配したが、大きなダメージもなく順調。今週は折り合い重視でしまいを伸ばす追い切りを。体も多少は絞れたし筋肉の質が良くなって馬体の張りもいい。血統やこの馬自身の走りからも距離には対応出来ると思う。いい雰囲気で臨めそうなのは何より。」とのコメントも、今回13着と大敗を喫する形。最後方付近からなだれ込むだけのというレース内容になってしまった。追走に手一杯という印象で、GIで活躍するには更に力を付けたい1頭。
Oドゥアイズ
調子→
「前走は1列前で運べていればよかったけど、それでもラストは伸びていたし、デビュー時に見せていた口向きの難しさも解消。長く脚を使えるので、距離延長もプラスに捉えたい。」とのコメントも、今回9着敗走。最後方付近からの追走となってしまったのは陣営サイドの意向か、あるいはジョッキー判断か。いずれにせよ全く持ち味を生かせないまま敗れてしまった感が強い。秋へ向けて立て直しを期待したい。
Pシンリョクカ
調子↑
「帰厩後はしっかり負荷をかけられており、カイ食いも旺盛。体重も増えて明らかに前走以上のデキで臨める。気性や走法から、距離延長は間違いなくプラス。極端な枠順に入ったが、序盤でうまく内に潜り込めるようなら。」とのコメントも、今回5着入線。見立て通りのレースは出来た印象だが、それでも結果的には大外枠が響いたか、2着争いの一線で後手に回ってしまった印象。まだまだこれからという1頭。
Qイングランドアイズ
調子→
「初めて在厩で続けて使いますが、この中間は思ったより落ち着いています。気負いがなくて雰囲気はいいですよ。前走でしまいにかけるレースをした事が、2400メートルに生きれば。」とのコメントも、今回16着と大敗を喫する形。大外からハナを奪うかと思われる程行き脚を付けて行ったが、それだけに全く持ち味の末脚は生かせない展開に。一発を狙ったのかと思われるが、玉砕に近く勿体ないレース内容と言わざるを得ないか。