数々の名馬を輩出した名種牡馬【ブライアンズタイム】
現役時代の成績 アメリカ【21戦5勝】
【主な勝ち鞍】フロリダダービー ペガサスS ジムダンディS
【代表産駒】ナリタブライアン マヤノトップガン ファレノプシス フリオーソ
3歳時に素質を開花させ、フロリダダービーでは好敵手フォーティナイナーをクビ差とらえて優勝。その後はアメリカの三冠競走に出走し、ケンタッキーダービー6着、プリネークスS2着、ベルモントS3着といずれも堅実な成績を残している。88年のジムダンディSでは2着馬に5馬身半差の圧勝。
中1週で挑んだラヴァーズSではフォーティナイナーに敗れ3着となるものの、9月のペガサスSで重賞2勝目。4歳夏のバーナードバルークH3着を最後に現役を引退し、翌1990年から日本で種牡馬生活を送ることとなった。
サンデーサイレンスが最盛期を迎えている頃に唯一対抗できた名種牡馬であり、頑丈で、成長力にも富み、芝もダートもこなし、大レースでも底力を発揮するといった特徴を持っていた。その産駒にはファーストクロップから『シャドーロールの怪物』と称されていた三冠馬ナリタブライアン、オークス馬チョウカイキャロルなど名立たる名馬が名を連ねており、一躍トップサイヤーの仲間入りを果たしている。
しかし、近年ではスピード的にも少し苦しくなってきた感は否めず、JRAでは芝コースよりもダートコースでの好走が大半を占めている。この点は父のダート巧者ぶりが大きく影響してきたといえるだろう。また、最近のオープン馬の多くはミスプロの血を引く共通点を持っており、代表的産駒で言えば帝王賞を制したフリオーソが有名である。
中・長距離のダート戦を得意としているが、芝のレースでは中山との相性が良い。また、新馬戦から好走することも多く、ダートに限っては年齢を重ねても安定した成績を残す傾向がある。しかし、ダートの道悪はあまり得意ではなく、逆に芝の重馬場では好走傾向にあるため、馬券的な話ならばここが狙い目と言えるだろう。以上の点を踏まえて競馬予想をしていきたいところだ。