種牡馬/タニノギムレット
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女傑ウオッカの父、ブライアンズタイムの後継種牡馬【タニノギムレット】

現役時代の成績 【8戦5勝】

【主な勝ち鞍】日本ダービー  スプリングS  シンザン記念  アーリントンC
【代表産駒】ウオッカ スマイルジャック アブソリュート スピリタス

2歳夏の札幌ダートでデビューするも2着。成長を促す為に放牧に出され、休養明けで挑んだ暮れの未勝利戦では2着に7馬身差を付けての圧勝。これが快進撃の始まりとなった。明けて3歳緒戦で挑んだシンザン記念を半馬身差で勝利し重賞を初制覇。続くアーリントンC、スプリングSでは見事な末脚で快勝し重賞3連勝。次走で挑んだ皐月賞は終始外を回るロスで3着。続くNHKマイルでも前を走るテレグノシスの斜行による不利でまたも不完全燃焼の3着となった。
ラストランとなったのは3歳馬の頂点を決める日本ダービー。ここまでに既に重賞を5戦消化し、過酷なローテーションで挑む事となったが、後方待機から直線に向かうと、外から一気に駆け上がり念願のG1初制覇を飾った。しかし、3歳秋シーズンを前に屈腱炎を発症し、現役を引退した。

ブライアンズタイムの最良後継馬であり、代表産駒に女傑ウオッカを持つことで有名な種牡馬だが、母の父にフランス系の血が入ることで、パワー型でダートを得意としていたブライアンズタイムとは正反対に非力で芝向きとなる傾向があり、中山よりも東京、内回りよりも外回りを得意とし、重馬場も難なくこなす産駒が多く輩出されている。

また、サンデー系の牝馬との配合で生まれたスマイルジャックやアブソリュートは重賞勝ちを果たしているため、スピードが豊かなアメリカ血統とは相性が良く、芝・ダート共に、年齢が上がる毎に好走する点は競馬予想をする際に抑えておきたい。産駒の多くは成長力が維持できる晩成型であるため、息の長い活躍に期待出来る血統と言えるだろう。