ドバイ親子制覇を果たした名種牡馬【シングスピール】
現役時代の成績 英仏米日UAE通算【20戦9勝】
【主な勝ち鞍】
ジャパンC 、ドバイワールドC、コロネーションCなど
【代表産駒】
ムーンバラッド、アサクサデンエン、ローエングリン
2歳時に英国でデビュー。重賞初勝利を挙げたのは4歳春のゴードンリチャーズSで、この秋から本格化を始めた。地元のセレクトSでの勝利をきっかけにカナダへ遠征してカナディアン国際を勝利。
BCターフでは同厩舎のピルサドスキーに及ばず2着となったが、日本で挑んだジャパンCでは、前を行くファビラスラフインを交わしてG12勝目を挙げ、ホクトベガが出走した出バーワールドカップでも優勝を飾った。その後もコロネーションC、英インターナショナルCを制し、世界を席巻した。
父インザウイングスは英仏米で11戦し、BCターフ、サンクルー大賞、コロネーションCを含め7勝を挙げており、母は加年度代表馬、米古牝馬チャンピオンであるグローリアスソング。叔父にはデヴィルズバッグがいる名牝系。
日本での代表産駒であるローエングリンが少ない産駒からロゴタイプを輩出しているように、血脈は日本向きで、芝のスピード競走で結果を出せなかった馬がダートに転向して好成績を残すこともある。この点においてはパワーのある欧州系の血が産駒により濃く注入されている結果だろう。
基本的には中距離向きで、芝・ダート共に右回りが得意。460キロ以上の馬格に恵まれた産駒が多く、500キロ以上の大型馬でも好成績を挙げているが、斤量57キロ台で未勝利と、斤量に泣かされることもある。以上の点に注目して競馬予想に臨みたい。