芝で新たな好走馬を続々と輩出【ハービンジャー】
現役時代の成績 通算【9戦6勝】
【主な勝ち鞍】キングジョージ6世&クイーンエリザベスS ハードウィックS
【代表産駒】ブラストワンピース ケイティクレバー ラクローチェ
イギリス出身の競走馬、G1競走は上記にも記載したキングジョージ〜〜だけであるが、最終直線で2番手に11馬身差という圧倒的な差をつけての勝利により、歴史的な名馬の一頭に数えられている。
ハービンジャー産駒の特徴だが、まず産駒たちは5:1の割合で芝を多く使われている点に注目したい。往々にして、芝で活躍した種牡馬の子が、芝で振るわずにダートへと転向し、結果ダートで使われることが多い、という種牡馬をよく見かけるが、この産駒は芝で結果を残し続けているものと見える。芝での距離適性では、1600m〜2000mの距離で好走率が高いが、長い距離も普通にこなせる。2400mでは31.3%の高い複勝率を誇っているのがその証拠だ。ダートは施行条件が多く無いのが難だが、1800m〜2000mの距離での好走が目立っている。短い距離はあまり得意では無いようだ。
競馬場別のデータを見てみよう。まず、芝ではおおむね2割を超える複勝率を誇っていて、基本的にはよく走る。少し陰りがあるのは東京競馬場、中京競馬場ぐらいか。札幌競馬場に至っては複勝率が30.2%を数える。また、京都競馬場では単回値が101を超えているのも注目だ。続いてダートだが、こちらは新潟競馬場、京都競馬場での成績が落ちる。半面、阪神競馬場での成績が良いくらいだが、やはり芝のデータと見比べるとやや見劣りする。ハービンジャー産駒は芝でこそ真価を発揮しそうだ。
馬場状態についてだが、まず芝では良馬場での複勝率が22.1%なのに対し、稍重26.2%、重馬場24.0%、不良馬場12.9%となっており、不良馬場にさえならなければよく走るという数字になっている。そして、ダートの方だがこちらは良馬場で複勝率16.5%、稍重4.8%、重馬場18.2%、不良馬場15.8%となっている。良馬場もそこそこで、稍重がかなり低くなっているが、そもそもダートでの好走は期待するべきではないので捨ておこう。