ダート界の種牡馬を確実にけん引する【パイロ】
現役時代の成績 通算【17戦5勝】
【主な勝ち鞍】フォアゴーステークス(G1)
【代表産駒】クインズサターン ワディ バーニングペスカ
アメリカ生まれということもあり、当然ダートに特化した血統を持ち、この馬もまたダートで活躍した馬である。当然、その産駒たちもダートを中心として使われることもあるが、場合によってはその限りではないこともあるだろう。
パイロ産駒の傾向だが、1:6の比率でダートを多く使われている。父のダートでの戦績を見れば、わざわざ芝を使おうとはならないのは当然か。したがって、芝のデータは分母が少ないので偏りが出やすいことに留意してほしい。芝での得意距離だが、ほとどんが短距離を使われているし、そして好走馬が多いのも1200mである。1600m以上になるととたんに成績が落ちる傾向が見て取れる。ダートの方はどうだろうか。ダートは1200m〜1800mまで幅広くこなす。ダートに関して言えば、もともと極端に長距離のレースが無いため、オールマイティと言っても差し支えないだろう。
競馬場別の成績では、芝で阪神競馬場、福島競馬場で好走実績があるが、他は複勝率も1割を切る競馬場も多くあり、パイロ産駒は基本的にダートで使うもの、予想の上で馬券を買う方もそのつもりで選ぶべきだろう。ダートに関して言えば、札幌競馬場、福島競馬場、中山競馬場での数字が若干下がるので割引が可能。代わりに函館競馬場、小倉競馬場、京都競馬場では25%を超える複勝率誇っている点は予想の際の参考にできそうだ。
最後に馬場状態だが、芝では良馬場の複勝率が12.6%だが、道悪になってもこれが下がることは無いので道悪はこなせると言えそうだが、これはそもそも分母が少ないのであまりアテにしないで欲しい。本命はダートのデータの方だが、こちらは良馬場での複勝率は22.9%、稍重22.4%、重馬場23.0%、不良馬場31.1%となっており、こちらも完全に道悪を苦にしないと言えそうだ。ダートでは強力な種牡馬と言えるだろう。