■皐月賞 競馬予想のポイント
・差し馬から狙う!
・近年は順当な結果が多い
・内枠は不利!7枠の勝率が高い
・スプリングS組、弥生賞組が好走
中山競馬場、芝2000mで施行される中央競馬の重賞競走で、開催時期は4月中旬ごろ。日本ダービー、菊花賞と並んでクラシック三冠に数えられる。クラシックは牝馬三冠が別途設けられているため、牝馬の出走は少ないが性別の指定はなく、年齢だけ3歳限定戦である。斤量は定量戦となっており、牡馬は57kg、牝馬はセックスアローワンスのため2kg減って55kgとなっている。上位入賞の4着馬までに日本ダービーへの優先出走権が付与される。
第1回は1939年で歴史のある重賞レースとなっており、「最もはやい馬が勝つ」と呼ばれるレース。トライアルレースが設けられており、G2弥生賞、G2スプリングステークスの上位3着以内の各馬に、そしてオープン戦である若葉ステークスの上位2着馬までに、それぞれ優先出走権が付与されている。優先出走権は無いがステップレースとして利用されるのはG3きさらぎ賞、G3共同通信杯、G3アーリントンカップ、G3毎日杯などが挙げられる。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、近年は波乱の傾向となることは少なく、順当な結果で収まっているレースが多い。もっとも勝鞍が多いのは1番人気馬で連対率も高いので信頼がおける。競馬予想の際には、穴狙いよりもまずは堅実な狙い目を推奨したい。ただし、2着馬、3着馬となると話は別で、2ケタ人気馬の好走も目立つようになってくる。
勝馬の中心は差し馬。2000mという距離、ゴール直前の急坂の影響で前の馬が、後続につかまってしまうケースが多発している。極端にペースが遅くなると逃げ〜先行馬も台頭してくる。回収率では逃げ馬がトップになっているので、一発を狙う予想では逃げ馬を中心に据えると良い。中山競馬場だと内枠有利が定説だが、このレースにおいては外枠が有利。1枠2枠は勝鞍が輩出されていないのは興味深いデータになっている。もっとも勝鞍を量産しているのは7枠となっている。
前走レースでは同じ中山競馬場のレースで好走した馬に信頼がおける。特にスプリングステークスは近年もっとも多くの勝馬を輩出しているのでスプリンステークス組の軽視は禁物だ。次いで、まったく同じ中山芝2000mでトライアル競走となっている弥生賞経由で臨んだ馬の好走が見て取れる。重賞では無いが、中山競馬場と同様に坂のあるコースで行われる若葉ステークス経由で臨んだ各馬は、勝鞍こそ少ないが2着馬を多く輩出しており、こちらも軽視は禁物と言えるだろう。