G2/阪神カップ

【開催場所】阪神競馬場
【コース】芝1400m

■阪神カップの競馬予想のポイント
・波乱の結果が多い
・脚質では差し馬が有利
・外枠に好走馬が多い
マイルCS経由の馬に注目

阪神競馬場、芝1400mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上の馬が対象のレースとなっており、斤量は定量。3歳56kg、4歳以上57kgが課せられ、牝馬は2kg減。中央競馬で施行する古馬混合のG2競走で負担重量が定量なのは本競走と札幌記念のみとなっている。

従来の中央競馬は長距離戦を重視した競走体系となっていたが、個々の馬の適性を見出す観点から競走体系の見直しが図られ、段階的に短距離競走体系の整備が進められていた。その中でスプリンターとマイラーの両方が出走可能な新たな魅力を持つ競走と位置づけ2006年に芝1400mのG2競走として新設されたのが始まり。創設時から国際競走に指定されていたこともあり、外国馬も出走可能となっているほか、特別指定交流競走にも指定されたことから地方競馬所属馬も出走が可能となっている。2012年と2013年には有馬記念の翌日に開催され、中央競馬の1年を締めくくる重賞競走として施行されていた。

新設された2006年からの過去8年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は1ケタ人気以内で決まっており、8番人気が3勝を挙げ勝率でトップ。1番人気馬が2勝でそれに続き、連対率・複勝率で8番人気と同率の成績を残している。2・3着は2ケタ人気まで分布しており、2着は5・10番人気がそれぞれ2頭、3着は7番人気が2頭を輩出している。上位5番人気以内の馬も好走してはいるが、5番人気以下からの台頭が目立つため順当決着よりも波乱色の強いレースと言えるだろう。実際に新設初年度の3連単8万円配当以降の7戦は3連単配当が全て10万円台。特に近年は20万円以上の配当が付く大波乱が続いている。

脚質では差し馬が5勝を挙げトップ。2・3着馬も多くが差し馬から輩出されている。勝率・複勝率・連対率の全てでトップ成績なのは逃げ馬だが、過去8頭が出走し2010年のレッドスパーダ、2013年のリアルインパクトの2頭が入賞したのみのため、基本的には割引が可能だろう。先行・追い込み馬は出走頭数の割りには活躍していないため評価を下げたところではあるが、展開次第で台頭の可能性があるため実績を残している馬がいる場合には注意が必要だろう。

枠順では7枠が3勝を挙げ勝率・連対率・複勝率でトップ。次いで5枠が2勝で続いている。2・3着馬も多くは7枠から輩出されているため、7枠が有利と言えるだろう。入賞馬の多くは5〜8枠から輩出されている傾向があり内枠は不振。特に3枠は過去8年で16頭が出走し、1頭も馬券に絡んでいないため割引対象としたいところ。差し馬が好走しやすいレースということもあり、外枠発走の差し馬を中心に考えたい。

前走レースではマイルCS経由の馬が4勝を上げトップ。スワンS経由の馬が2勝を挙げそれに続いている。マイルCS経由の馬は勝ち鞍の他に2着6頭、3着4頭と上位入着馬も多いため中心視。マイルCS以外のレースで前述したスワンS以外にも京阪杯経由の馬が2着馬を2頭を輩出、オールカップとアンドロメダSのようにオープンのハンデ戦を経由した馬もそれぞれ1頭ずつが3着に入着を果たしているため、該当レースを経由した馬を相手として考えた方が良いだろう。

最後に年齢別成績に目を向けてみると、5歳馬が3勝を挙げ勝率でトップ。6歳馬が2勝してそれに続いている。2着馬は3歳と6歳馬からそれぞれ3頭、3着馬は4歳馬から3頭、3歳馬から2頭が輩出されている。年齢に注目する際には5・6歳馬を勝ち馬の中心に、3・4歳馬を相手に考えた方が良い結果に結びつきそうだ。


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