■新潟大賞典 競馬予想のポイント
・波乱も十分ある。幅広い検討が必要
・中枠が有利な傾向
・差し馬が絶対に有利
・大阪杯の大敗組、中日新聞杯、ダービー卿CTの好走組に注意
新潟競馬場、芝2000m外回りで施行される中央競馬の重賞競走。毎年、5月の開幕週、またはその翌週に施行されており、新潟開催の名物競走となっている。斤量はハンデキャップ重賞となっている。
第1回の施行は1979年で、グレードによる格付けはG3となっている。春のG1真っ最中の時期の開催だが、新潟での開催でローカル重賞のため、春のG1戦線に結び付くような馬の出走は少ない傾向にある。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、過去10年の勝馬は1〜6番人気のすべてに分布しており、ほとんど偏りは無いので、人気の組み合わせ次第では波乱の結果が飛び出すことも多々ある。2ケタ人気の馬の好走もあり、特に11番人気の馬は2度の連対、1度の3着を記録し波乱を演出している。
脚質では、開幕したてで開催されるため、良好な芝状態からの先行馬有利が想定されるが実際はそうではない。新潟という土地柄、5月の開催時には芝の状態はそれほど良い状態ではなく、さらに直線の長いコース形態から、当レースの結果も差し馬が圧倒的に有利な傾向となっている。次いで追いこみ馬、先行馬と続く。逃げ馬は馬券になったことは無く、積極的に前に行きたがる馬は少なくなる傾向がある。
枠順傾向では、3枠が3勝を挙げてトップだが、4枠のゼロ勝を除き、他のすべての枠が1勝を挙げており、枠順による勝鞍の有利不利はほとんど見られない。ただし、複勝率で見ると2〜5枠が20%を超えるのに対し、内で包まれてしまう1枠、外に振られやすい6枠から外めの枠は複勝率が低くなっている傾向があり、中枠有利と見るのが競馬予想の際には役立つだろう。
その他、前走レースでは裏開催ということで幅広い臨戦過程を経て同レースに臨むことが多いが、中でも気になるデータでは、前走産経大阪杯で大敗した馬の巻き返し組、中日新聞杯の好走組、ダービー卿CTの好走組などが、当レースで好走するケースが見られるので、競馬予想の際には注意を払っておこう。