JRAが阪神競馬場の芝2000mで施行する中央競馬の重賞競走である。1984年のグレード制導入時に3歳(現2歳)牡馬路線と牝馬路線の差別化のために関西地区の2歳牝馬限定マイル重賞、ラジオたんぱ杯3歳ステークスとして、関東地区のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(現・フェアリーS)と共に創設された。
1991年に関西地区の2歳G1として定着していた阪神3歳ステークスが2歳牝馬限定G1の阪神3歳牝馬ステークス(現・阪神ジュベナイルF)に変更された。それにより本競走は舞台を芝2000mに移すと共に牡馬・せん馬の競走となった。名称もラジオたんぱ杯3歳ステークスに変更され、1993年からは混合競走に指定、外国馬の出走が可能になり、1996年には特別指定交流競走として地方所属の競走馬にも出走資格が与えられた。また、2000年からは牝馬も出走可能な競走に変更されている。2010年からは国際競走となり外国調教馬の出走も可能になった。
朝日杯フューチュリティSに間に合わなかった、あるいは来年のクラシック路線へ向けて長めの距離を使っていきたい馬や賞金を加算したい馬が多く出走するようになり、特に2000年はアグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネなど後のG1ウィナーが3頭で決着する非常にレベルの高いレースとなった。本競走と比較して距離が短く、枠順の不利が多い朝日杯フューチュリティステークスを回避し、本競走に出走する馬が増えるなど、朝日杯フューチュリティステークスの優勝馬を凌ぐ水準となることも多く、翌年のクラシック競走を占う重要なレースとして定着している。
〜過去の成績から見るレース傾向〜
枠番は2・5枠で発走した馬が1着となる確率が高く、次いで6・8枠の2着入賞が多い。脚質は先行〜差し馬に好走が多く見られるが、結果を見ると先行馬よりも差し馬の方が成績は良い。また、前走で1着に入賞した馬が引き続き本競走でも好走する傾向が強く安定している。その為、競馬予想をする際には、2・5枠で前走が1着だった差し馬を中心に考えるのが基本となる。