■チューリップ賞競馬予想のポイント
・勝馬は4〜7枠に集中!
・順当な結果が多いが7〜9番人気馬には注意
阪神競馬場・芝1600m外周りで開催される中央競馬の重賞競走。3歳牝馬の限定となっており、斤量は一定で54kg。春の牝馬クラシック戦線を占う最初のレースと言っても過言では無く、上位入賞馬には4月に開催されるG1桜花賞の優先出走権が付与される。
第一回の施行は1994年で他の重賞と比べると歴史は浅い方にあたる。グレードはG3に値するが、G1桜花賞と同じコース、同じ距離で行われるため、同レースを経由して桜花賞を目指し、かつ結果を残す馬が多く居る。同様に桜花賞への優先出走権を付与されるG2フィリーズレビューよりも同レースが重視される理由としては、桜花賞までの日数の間隔が挙げられる。フィリーズレビューが中3週で桜花賞を迎えなければいけないのに対し、チューリップ賞では中4週で桜花賞を迎えることが出来、馬の調整や休養なども可能になるため、格付けこそ劣るものの、同レースの需要は高い傾向にある。
多くの優秀な牝馬が同レースをステップとして利用し、桜花賞での結果を残している。2013年3着のアユサン、2012年4着のジェンティルドンナ、2010年2着のアパパネ、2009年1着のブエナビスタ、2007年2着のダイワスカーレットなどがそれぞれ桜花賞での優勝を果たしており、他にも2着入賞馬などもおり枚挙に暇がない。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、勝馬は4〜7枠に集中しており、1〜3枠および8枠からは勝馬が排出されていないのは競馬予想の際に役立つデータだろう。8枠は勝鞍こそ無いものの、複勝率は高く2〜3馬の指名としての8枠は有効である。3枠はまったくの死に枠で勝鞍もゼロなら連対率・複勝率も恐ろしく低い傾向にあるので注意を要する。
脚質で見れば差し馬がもっとも勝鞍が多い傾向にあるので中心視するなら差し馬から。なお、5〜6年に一度ほどの間隔で逃げ馬の粘り込み勝利があるのも頭に入れておいてもらいたい。フルゲートは16頭だが、最近ではフルゲートで施行されない傾向が増えてきている。比較的順当な結果に収まることが多く、2ケタ人気の馬が馬券になることは稀。突飛な予想馬券よりも堅実な予想を心がけた方が良いだろう。とは言え、7〜9番人気の馬は勝鞍こそ無いが連対数は多いので軽視は禁物だ。