■スプリンターズS 競馬予想のポイント
・優勝馬は人気サイドで決まりやすい
・逃げ馬には常に警戒が必要
・7枠が驚異の好走率
・
セントウルS組が強い
・7歳以上は割引き
中山競馬場、芝1200mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量は定量で、3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬はそれぞれ2kg減が課されることになっている。
第1回の施行は1967年で、グレードによる格付けはG1となっている。2014年から、
キーンランドカップ、
セントウルステークスの優勝馬に関しては優先出走権が付与されることになっている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、2010年に外国馬ウルトラファンタジーが10番人気で優勝した以外は、優勝馬はすべて6番人気以内で決着している。中でも1〜3番人気馬までで8勝を挙げており、優勝馬に限って言えば順当なレースとなりやすい傾向が伺える。2着馬に関しても1〜3番人気馬までが8割を占め、馬連・馬単などは順当となりやすいかも知れない。
一方で3着馬となると幅広い分布が見られるようになり、1ケタ人気馬いっぱいまで分布が広がる。ただし、2006年タガノバスティーユ16番人気や、2013年マヤノリュウジン15番人気など2ケタ人気馬の好走も出てくるようになるので、3連系の馬券に関して言えば幅広い検討が必要と言えるだろう。
脚質では1200mの短距離戦ということもあって、ダッシュ力が問われるが、それでもそのまま行き切れる。逃げ馬の連対率は50%にも上る。まずはメンバーの中で先頭に立てそうな馬には注意が必要だろう。
次いで先行・差し・追い込みと、位置取りが後ろになるにつれて好走率が下がる傾向が顕著に出ており、追い込み馬は優勝馬の輩出経験が無く2着までとなっている。
枠順では優勝馬の輩出の有無など多少のムラはあるものの、おおむね満遍なく広がっているが、唯一7枠だけが突出した好走率を記録しており、10年の中で入賞馬の輩出が無かったのは3回のみである。その他6枠が1・2着の入賞がなく勝率・連対率がゼロと隣り合った枠にも関わらず極端な結果となっている。
前走レースでは多くの馬がセントウルSか、
キーンランドCを経由しており、入賞率も高くなっている。この2レースの比較ではセントウルSの方が勝鞍が多く、勝率・連対率・複勝率のいずれを取っても優秀となっているので、予想で迷った際の参考にして欲しい。北九州記念経由で臨む馬は少ないものの、時折好走馬を輩出するので警戒が必要。ただし、近年は不振な結果が続いている。同様に安田記念から臨んだ馬もいるが、好走は過去に限られ近年では好走馬の輩出は無くなっている。
最後に年齢では好走馬の大半が4〜6歳に分布していることがわかった。7歳以上の馬は好走率がガクンと下がっており、割り引くことが可能と言える。3歳馬も稀に出走してくることがあるが、好走できるのは前哨戦のセントウルSで好走していた馬などに限られていた。