■京王杯2歳ステークスの競馬予想のポイント
・組み合わせ次第では波乱の結果も
・脚質では逃げ馬の前残りを警戒
・優勝馬は偶数枠に多い
・キャリアが少ない馬に注目
東京競馬場、芝1400mで施行される中央競馬の重賞競走。名前の通り2歳馬限定のレースとなっており、斤量は55kgで固定。ただし、牝馬は1kgが軽減され54kgが課されることになっている。
第1回の施行は1965年で、グレードによる格付けはG2となっている。年末の2歳G1である
朝日杯フューチュリティS、
阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦として扱われており、特に朝日杯FSにおいてはステップ競走に指定されている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は5番人気馬が3勝を挙げており勝鞍ではトップ。その他は1ケタ人気いっぱいにまで分布しており、組み合わせ次第では波乱となる傾向が伺える。まれに2008年に優勝したゲットフルマークス(14番人気)のような例外も存在する。
2着馬も同様に1ケタ人気いっぱいまで、3着馬となると2ケタ人気馬の好走も許すようになってくるため、穴党には歓迎のレースと言えるだろう。事実、過去10年の3連単で10万馬券を超えなかったのは2回に留まり、7番人気のグランプリボスが優勝した2007年は51万馬券が飛び出している。
脚質ではまず逃げ馬の前残りに警戒。過去10年のうち4頭が逃げ粘って馬券圏内での入賞を果たしている。勝鞍では差し馬が5勝でトップ。先行馬は3勝に留まるが、勝率は先行・差しに優劣は無い。連対率・複勝率では分母の少なさから先行馬に圧倒的に分がある。追い込みからの入賞馬の輩出はあるが、全ての脚質に劣る数値となっている。
枠順に注目してみると、優勝馬は不思議と偶数枠に集まっており、偶数枠の勝鞍は8勝にものぼる。内外で見てみると、連対率・複勝率などの数値は内に行くほど優秀な数字となっていて、1枠の複勝率は41.7%にも上る。競馬予想で迷った際には内側の枠に注目してみると良いかもしれない。
キャリアに注目してみると、京王杯2歳ステークスに臨むまでに5戦以上を経験したか、していないかで戦績に大きな差が出ていた。好走馬は圧倒的にキャリア2戦〜4戦に分布しており、このレースに至るまでにレースをこなし過ぎている馬は割り引ける。なお、新馬勝ちを果たし、キャリア1戦でここに臨む馬も中にはおり、基本は割引対象だが3年に一度ほどのペースで入賞馬を送り出しているので、注意が必要かも知れない。