■セントライト記念
・先行馬が結果を残しやすい
・人気のある逃げ馬は警戒
・両端の枠の好走率が高め
・
日本ダービー5着以内馬は軽視禁物
中山競馬場、芝2200mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳限定戦となっており、斤量は56kgで牝馬は-2kgとなる54kgが課されることになっている。
第1回の施行は1947年と歴史が古く、グレードによる格付けはG2となっている。当レースの3着以内に入賞した馬には、菊花賞の優先出走権が付与されることになっている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、過去10年での優勝馬は2006年に12番人気のトーセンシャナオーを除いて、いずれも1ケタ人気馬から輩出されていた。その中で1番人気馬の優勝は3勝でトップ。ただし、1ケタ人気に幅広く分布している印象だ。
2着馬は5番人気以内に固まることが多いが、2012年には14番人気のスカイディグニティが入賞しており、油断は禁物である。3着馬は1着馬と同様に1ケタ人気いっぱいまで分布しているが、2007年には14番人気のスクリーンヒーローが入賞するなどしており、組み合わせ次第で3連単10万馬券も飛び出している。
脚質では先行馬が勝率・連対率・複勝率の全てで他の脚質を上回っている。差し馬も好走馬の輩出数こそ多いが、分母が多いので率にすると先行馬には劣る数値となる。逃げ馬も過去10年のうち2頭が入賞しているが、いずれも3番人気以内の馬に限られているので、人気のある逃げ馬には注意が必要かも知れない。追い込みは厳しく2着と3着がともに1回ずつに留まっている。
枠順では、各枠による大きな差は出ておらず、優勝馬はほとんどの枠からまんべんなく輩出されているが、6〜8枠が2勝ずつを挙げている。また、1枠は連対率・複勝率の高さから最も好走率が高くなっている。真ん中の3〜5枠の好走率は今ひとつとなっている。
前走レースに着目してみると、好走馬の多くは
日本ダービー、
ラジオNIKKEI賞を経由していることが分かった。特に日本ダービー経由で臨む馬は好走率が高い。日本ダービーで負けてここで巻き返すケースもあるが、日本ダービーで5着以内に入賞した馬は好走率が高いので素直に評価するべきだろう。同様にラジオNIKKEI賞も上位馬が基本的には好走しやすい傾向にあるので選びやすいだろう。
その他には500万クラスのレースを勝って臨む馬からも3勝が輩出されており油断は禁物となっている。