■ラジオNIKKEI賞 競馬予想のポイント
・波乱傾向の強いレース
・1番人気馬に勝鞍無し
・先行馬が有利
・斤量53.5kg〜55kg組が中心
・青葉賞経由の馬に注目
福島競馬場、芝1800mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳限定レースとなっており、斤量はハンデキャップ競走となっている。
日本ダービーに出走出来なかったり、好走できなかった馬が出走してくることから「残念ダービー」の異名を取る。
第1回の施行は1952年で比較的歴史のある重賞。グレードによる格付けはG3である。残念ダービーの異名を取るもう一つの由来として、以前まで「日本ダービー1着馬を除く」という出走条件が組み込まれていたことによる。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、現在の施行条件となった2006年からのデータでは、勝馬こそ1ケタ人気馬から輩出されているものの、2着馬・3着馬となると2ケタ人気馬の好走も許すようになり、組み合わせ次第では大波乱の結果となることもあるレースで、ハンデ競走ということも手伝って難解なレースと言える。また、2006年以降1番人気馬の優勝が無いレースでもある。
福島競馬場というコース形態から、脚質では先行馬が有利で前に行った馬が強い。逃げ馬の前残りも稀にあるので警戒が必要だが、2着までという結果になっている。差し馬も分布が多く好走馬も輩出するが、先行馬にはやや劣る。ローカル競馬場で直線が短いこともあり、追い込み馬はいずれの脚質にも劣る結果となっている点から、競馬予想の際には割引が必要と言えるだろう。
枠順傾向では2006年からのデータということで、サンプル数が少ない点はあるが、おおむねムラが無い結果となっている。ただし、4・5枠からは勝馬の輩出が無く、さらに複勝率も低い傾向が出ており、中枠不利の可能性はぬぐえない。今後のデータが重なることで傾向が見えてくることが期待される。
ハンデ戦ということもあり、斤量にも目を向けてみると最も分布が多く、かつ最も多くの好走馬を輩出するのは53.5〜55kg組となっている。51kg以下の馬はほとんど好走歴が無いため競馬予想の際には割引が必要。実績が認められて重いハンデを背負った55.5〜57kg組は健闘はするものの、やや苦しい結果となっている。
その他、前走レースでは
日本ダービー、
オークス、
桜花賞、
皐月賞、
ユニコーンS、
京都新聞杯経由で臨んだ馬はいずれも入賞経験が無いという極端な結果となっている。好走馬は
青葉賞からの直行組、京都のオープン戦である白百合Sなどに好走馬が目立つ。
NHKマイルカップ経由の馬も好走馬はいるが勝鞍は無いという結果になっている。