■ダイヤモンドステークスの競馬予想のポイント
・波乱の傾向も
・差し馬が優勢
・2枠が不振
・
アメリカJCC、
日経新春杯経由の馬に注目
東京競馬場、芝3400mで施行される中央競馬の重賞競走。4歳以上対象の競走となっており、斤量はハンデキャップとなっている。
1951年に5歳(現4歳)以上の別定重賞競走、ダイヤモンドステークスとして創設され、第1回競走は中山競馬場の芝2600mで施行されたが、斤量だけは翌年にハンデキャップ競走に変更されている。1981年に施行場を東京競馬場に移し、2004年には東京競馬場のコース改修に伴い現在の3400mに距離変更を行い現在に至る。冬の古馬長距離競争として
阪神大賞典の前哨戦や
天皇賞(春)に結びつく競走ではあるが、有力馬はハンデキャップである本競走を避け、阪神大賞典や
大阪杯などに向かう傾向がある。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は2ケタ人気まで分布しているが、1番人気馬が5勝を挙げて勝率・連対率・複勝率共にトップの成績。2・3着も1着同様に2ケタ人気まで分布し、2着は4・6番人気が2頭、3着は6・10番人気が2頭ずつを輩出していた。勝馬は人気サイドで決まりそうだが、2・3着馬は人気薄から輩出されることが多く見られるため、波乱含みの一戦と言えるだろう。
脚質では、差し馬が7勝、2着7頭、3着4頭と上位入賞の殆どを占めており、複勝率もトップの成績。次いで先行馬が2着2頭、3着3頭と健闘を見せているが、差し馬には遠く及ばない。
勝率・連対率でトップの成績を残しているのはマクリ差しの馬なのだが、過去10年で出走した馬は僅かに3頭で、勝ち鞍を挙げたのも2014年のフェイムゲームのみとなっているため割引は可能だろう。予想を組み立てる際は差し馬を中心視したい。
枠順では、1・3・5枠が2勝を挙げ、2着には3枠から3頭、1・4・7枠から2頭が入賞。3着には8枠から4頭が入賞を果たしていた。上位入着を果たしている馬は主に中枠発走の馬に見られるが、内枠の成績が悪いわけではなく、1枠は2勝、2着2頭、3着1頭と好走実績も多い。しかし2枠だけは過去10年で1勝を挙げたのみとなっているため割引対象としたい。また、外枠も8枠からは4頭の3着馬が輩出されているため、中枠の馬を中心に、8枠の馬を3着候補とすると良いかもしれない。
前走レースでは、万葉S経由の馬が3勝、
アメリカジョッキークラブC経由の馬が2勝を挙げていた。2着には迎春Sから2頭が入賞、3着には
日経新春杯から3頭、松籟Sから2頭が入賞を果たしていた。重賞経由の馬ではアメリカジョッキークラブCと日経新春杯経由の馬が好走傾向にあるが、その他は今ひとつといった成績。替わって好走を果たしているのがオープンや1600万下といった特別戦を経由した馬となっているため、前走で重賞競走に出走していたとしても過度の期待は禁物と言えるだろう。それよりも馬券的な妙味がありそうな特別戦経由の馬を狙ってみた方が面白いかもしれない。いずれにせよ長距離戦で好走できていない馬はここで厳しいレースを強いられるだろう。