■富士ステークスの競馬予想のポイント
・波乱傾向が強い
・逃げ馬は割引が可能
・枠順はフラットながら4枠がやや不利
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京成杯AH組に好走馬が多い
東京競馬場、芝1600mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量は別定となっている。3歳馬は54kg、4歳以上56kg、牝馬が2kg減が基本。さらに1年以内のG1優勝馬に3kg増、G2優勝馬に2kg増、1年以上前のG1レースでの優勝馬に1kgが加えて課されることになっている。
第1回の施行は1998年でグレードによる格付けはG3となっている。2014年より本レースの優勝馬には
マイルチャンピオンシップへの優先出走権が付与されるようになった。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は2006年キネティクス(16番人気)を除いていずれも6番人気以内で収まっていた。しかし、2・3着馬はともに2ケタ人気いっぱいまで分布しており、基本的には波乱の傾向が強い。過去10年で3連単が10万馬券を超えたことは6度もあり、その中でも2009年は219万馬券、2010年は171万という大波乱の結果となっているため、穴党には予想しがいのあるレースと言える。
脚質では差し馬の勝率が最も高いが、連対率の面では先行馬に譲っている。逃げ馬はまったく馬券に絡めておらず割引が可能。追い込み馬はペースが速くなった時に台頭してくることがあるが、差し馬ほどは好走率は高くない。各脚質の馬が上位3頭を独占することはまずなく、各脚質から狙い目の馬を馬券に組み込むのが予想のセオリーと言える。
枠順では大きなムラは出ておらずフラットと見て良いだろう。勝鞍では2・5・6枠がそれぞれ2勝ずつを挙げている。連対率・複勝率共にトップは5枠となっており、複勝率は30%となっている。次いで複勝率が高いのは7枠で28%をマークしている。最も複勝率が低いのは4枠で10%に留まっており、4枠のみ優勝馬の輩出が無いという結果となっている。
前走レースでは最も多くの好走馬を送り込んでいるのは、
京成杯オータムハンデ組となっている。次いで、阪神のオープン戦であるポートアイランドS組も好走馬が多いという結果になっている。
安田記念経由の馬も少数ながら好走馬を送り込んでいるが、これはすべて巻き返し組み。
関屋記念組、
エプソムC組、
中京記念組はいずれも馬券になれていないので割引が可能かも知れない。