■阪急杯の競馬予想のポイント
・比較的順当な傾向
・先行馬がやや有利
・内枠が圧倒的に有利
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阪神カップ経由の馬を中心視
阪神競馬場、芝1400mで施行される中央競馬の重賞競走。4歳以上対象の競走となっており、斤量はグレード別定。施行日当日から1年前の開催週以降のG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増。施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定G1またはG2競走1着馬は1kg増。施行日当日から1年前の開催週より過去のG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増の斤量が課せられる。
1957年に阪神競馬場の芝2200mの4歳(現3歳)以上のハンデキャップの重賞競走である宝塚杯として新設。1960年からは阪急電鉄から優勝杯の提供を受けると共に現在の阪急杯へと改称し、1981年の短距離重賞路線の整備に伴い芝1400mと初夏のハンデキャップ競走として定着。2000年より開催時期を2月末から3月始めに、負担重量を別定に変更されている。
高松宮記念の前哨戦となる関東圏の
オーシャンステークスと対になる重要な一戦となっている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は4番人気以内から8頭が輩出されており、勝率・連対率・複勝率の全てで優秀な成績を収めていた。2・3着馬も5番人気以内の馬から多く輩出されており、のべ15頭が入賞を果たしていた。
過去には人気薄の馬が優勝または3着内となったこともあるが、入着数が圧倒的に少ないため、やはり好成績を収めている上位人気勢を信頼したいところ。中でも2・3・4番人気馬が優勝馬となることが多いため、ちょっと人気を落とした馬を狙った方が妙味もあるだろう。
脚質では、先行・差し馬が9勝を挙げ、2着には差し・追込馬が6頭、3着には先行〜追込馬から10頭が入賞を果たしていた。 入着数では【5-4-3-44】と結果を残している差し馬が中心となりそうだが、【4-1-3-29】で続く先行馬も捨てがたい。出走頭数の割合では先行馬の方が差し馬よりも少なくなっているため、先行馬の方が、やや優勢と見る。追込馬は勝ち鞍が無いかわりに3着4回の成績を持つため、3着候補として押さえておきたい。
枠順では、内枠発走の馬が断然優勢で1・2枠発走の馬が【7-5-4-23】と他の枠に圧倒的な差をつけている。中でも2枠発走の馬は勝率・連対率・複勝率の全てでトップの成績を収めており、複勝率は45%にも上る。有力馬が1・2枠に入った際には、迷わず上位候補として押さえたい。
前走レースでは、G3競走経由の馬が【7-5-5-58】でトップの成績を残し、G2競走経由の馬が【3-2-3-8】の成績で続いていた。 G3競走の中でも
シルクロードSと
東京新聞杯経由の馬が【5-2-3-32】と入着馬の大半を占める成績を残しているが、G2競走経由の馬は阪神カップの1レースのみで【3-2-3-8】とG3競走経由の馬と差の無い成績を残している。
出走頭数を比べてみても、
シルクロードSは24頭、
東京新聞杯は18頭に対し、
阪神カップは16頭と少ない頭数となっており、そもそも阪神カップの方が上位クラスであるということからも、中心視するならば阪神カップ経由の馬の方が良いだろう。