■小倉大賞典の競馬予想のポイント
・波乱の傾向が強いレース
・逃げ、追い込みなど極端な脚質の勝鞍が多い
・中枠の成績があまりふるわない
・
中山金杯、
京都金杯、
日経新春杯経由の馬が中心
小倉競馬場、芝1800mで施行される中央競馬の重賞競走。4歳以上対象の競走となっており、斤量はハンデキャップとなっている。
1967年に4歳(現3歳)以上のハンデキャップの重賞競走、小倉大賞典として創設。第1回は小倉競馬場の芝1800mで施行されている。創設当初は地理的条件もあって東西の交流が少なく、出走馬の大半が関西勢が占める状況が続いていたが、近年は関東圏からの遠征も増加し、冬の小倉競馬開催のメイン競走として親しまれている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は2ケタ人気まで分布し、6番人気が3勝、1・7番人気馬が2勝。2・3着も2ケタ人気まで分布しており、2着は1・2番人気から3頭が入賞、3着には1・3・5番人気から2頭が入賞を果たしていた。優勝馬は人気薄、2・3着は人気サイドから輩出される傾向が見られるため、波乱含みということを念頭に置いた予想が必要となりそうだが、人気薄といって2ケタ人気馬は好走率が低いため「1ケタ人気以内の人気薄」を中心に考えたいところ。
脚質では、逃げ・追込馬が3勝を挙げ、差し馬が2勝を挙げて続く。2着には差し馬から6頭、先行馬から4頭が入賞し、3着は先行馬と差し馬から5頭が入賞を果たしていた。最多勝利が逃げ・追込みといった極端な脚質に偏っているが、それが可能コース形態ということも影響しているはず。中央開催であれば先行・差し馬の方が勝利数も多くなりそうだが、ローカル開催では逆転しているようだ。かといって先行・差し馬の成績が悪いわけではなく、2・3着馬は先行・差し馬が独占しているため、逃げ・追込馬を勝ち鞍、先行・差し馬を連対候補として考えた方が良いのかもしれない。
枠順では、2枠が3勝、8枠が2勝を挙げており、2着には1・2・3・7枠から2頭、3着には6枠から3頭、4枠から2頭が入賞を果たしており、中でも2枠は勝率・連対率・複勝率の全てでトップの成績を収めていた。好走は内枠に多く見られるが、外枠も8枠が2勝、7枠が2着2頭、6枠が3着3頭と悪くは無い。中枠にあたる4・5枠は成績が揮わないため、内・外枠発走の馬から脚質成績で取り上げた脚質を持つ馬を狙うと意外な伏兵を拾うことが出来るかもしれない。
前走レースでは、
中山金杯経由の馬が4勝、3着5回とトップの成績を残し、
京都金杯経由の馬が2着3回、3着2回。
日経新春杯経由の馬が2着2回で続いている。好走の多い臨戦レースの多くは1月開催であることから、本競走への出走までに1ヶ月程度の間隔を空けて出走してくる馬が狙い目と言えるだろう。また、前走で好走していない馬が本競走で巻き返してくることも珍しくはないため、前走で大きく負けているからといって安易に切り捨ててしまうのは危険。前走大敗馬にも十分なチャンスがあることを覚えておきたい。