2023年6月3日
阪神11レース 鳴尾記念（G3）
①グラティアス
調子→
「調子の波が少ないタイプ。今週もしまいはギアを挙げ、いい形でフィニッシュできた。ただ、今回は久々の2000メートルだし、タフな馬場になるとスタミナ面で課題が。」とのコメントも、今回10着と大敗を喫する形。大きく負けていないとは言え、中団から脚を使う事が出来なかった。重賞だと現状力不足感は否めないか。
②カラテ
調子→
「59キロを背負っての不良馬場だった前走だが、しっかり勝ち切ってくれた。疲れが残るどころか、軽快な動きで上向いているのを感じる。ソフトな調整で落ち着いているし、コーナー4つの設定をクリアしてくれれば。」とのコメントも、今回9着に敗れる形。好位の後ろに付けていたが、直線は同位置にいた馬達に離されてしまう格好。前走激走の反動が少なからずあったか？立て直せるか。
③ディアマンミノル
調子→
「順調だけど、前走の走りを見ると年齢的なものが出てきたのかな。変わるかもしれないけどあてにはできない。どこまでか。」とのコメントも、今回14着大敗。結果的に後方のまま何もする事が出来なかった。陣営コメント通り、どこまで立て直せるか。
④フェーングロッテン
調子↑
「調教の動きがいいし、前走後はここへ向けて順調。開幕週の馬場はプラスだし、すんなりとマイペースで運べれば。」とのコメントも、今回2着好走。ハナを切って見せ場十分のレース内容も、ゴール前クビ差先着されてしまった。悔しい内容ではあるが、依然このクラスで安定したレースは見せている。
⑤モズベッロ
調子→
「前走は道悪も良かったかな。いい頃と比べると、トモの筋肉のつき方や張りなどに物足りなさはあるものの、休養明けを使いながら着実に良化。ただ、今週の追い切りであまり時計が出なかった点が少し気掛かり。」とのコメントも、今回6着に敗れる形。後方から一定の上がりは使っているが、結果的に脚を余す格好。良かった頃と比べると衰えは隠せないか。
⑥インプレス
調子→
「近2走はちぐはぐな競馬になったし、前走に関しては最後に嫌気がさしていた。折り合いは問題ないので中団くらいで運べれば。道悪は良くないので、できれば良馬場で競馬がしたい。」とのコメントも、今回13着と大敗を喫する形。3コーナーで仕掛けて行く形も、直線では逆に失速してしまう形。レース自体は良かったものの、まだ重賞で通用する地力はないか。オープン特別で改めて。
⑦マリアエレーナ
調子↑
「前走は内目でノメって、少しもったいないところはあったけど、GIで男馬相手に格好をつけてくれた。レース後は予定通り放牧に出したが、帰厩してからすこぶる順調だし、動きもリズミカル。好レースを期待している。」とのコメントも、今回5着入線。結果的には先行する形となったのが仇となったか。満足に脚が溜まらなかったか、直線ジリ脚しか使う事が出来ず…。大きく負けてはいないものの勿体ない内容。
⑧ワンダフルタウン
調子↑
「先週の追い切りが重かったので、今週もジョッキー騎乗で併せ馬を消化。ただ、どうも最後のギアが入り切らない感じです。阪神2000メートルは合うが、使いつつかも。」とのコメントも、今回4着入線。3歳春以降不振続きだったが、ここにきてようやく復調気配を感じさせる内容。次走更なる上積みが見込めるか。
⑨アドマイヤハダル
調子↑
「万全の状態でない中、あれだけの走りが出来るのだから力がある。重賞で相手は強くなるが阪神2000メートルは好相性の舞台。良化はスローだが状態も落ちていない。」とのコメントも、今回3着好走。タイム差なしだった前走から更に状態は上向いていたが、それだけに僅かに遅れを取ってしまったのは痛恨。復調気配は感じられる。
⑩サトノルークス
調子→
「帰厩後は坂路中心でじっくり乗り込んできたし、ようやく上向いてきた印象。ただ、ブランクが長かったので、まずは次へつながる内容を。」とのコメントも、今回15着と最下位に敗れる形。流石にブランクが長すぎた印象で、好スタートこそ切れたものの直線は全く伸びて来なかった。叩いて次走どこまで上向いてくるか。
⑪ヒンドゥタイムズ
調子→
「前回はGIでしたし、外を回らされる形で厳しかったですね。中間は順調に乗れていますし、阪神の2000メートルもいい条件。力を出せれば。」とのコメントも、今回7着に敗れる形。勝ち馬とはコンマ3秒差だけに大きく負けてはいないものの、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。上がり最速の脚は使えているが…。
⑫ボッケリーニ
調子↑
「ハンデとの兼ね合いで目黒記念は自重しましたが、帰厩後の乗り込みは順調。2000メートルも守備範囲だし、馬場状態も問わないですからね。G3だけに好レースを期待。」とのコメントも、今回ゴール前の大接戦をクビ差で制し、見事勝利を収める格好。向こう正面で徐々に位置取りを上げていき、4コーナー時点で射程圏内。ゴール前キッチリ差し切ってみせた。GIには届かないものの、このクラスでならまだ通用する1頭。
⑬マイネルファンロン
調子→
「牧場でもしっかり乗っていたし、最近になくいい状態。体はすっきり見せるし、調教も動いたね。調教と実践が直結するタイプ。相手は強いけど、頑張って欲しい。」とのコメントも、今回11着大敗。後方のまま脚を使う事が出来ずに終戦。着順ほど負けてはいない印象だが、一方で良かった頃と比べると…。音俺は否めないか。
⑭ソーヴァリアント
調子↑
「前走の敗因がはっきりとしないが、普段よりもイレ込んでいたのは確か。放牧で精神面をリフレッシュし、帰厩後もこれまでとは変わらず、動きもいい。阪神のこの距離ではいい結果を出している。改めて期待したい。」とのコメントも、今回12着と大敗を喫する形。好位に付けていたにも関わらず、直線全く伸びないまさかの結果。得意の舞台だけに懸念が残る内容だったと言えるか。立て直し必須。
⑮スカーフェイス
調子→
「スローで不発だった前走だが、自分の脚は使えていた。マイルを使った事で、今回は道中が楽になる筈。位置取りや展開がかみ合えば、上位争い出来ると思う。」とのコメントも、今回8着敗走。勝ち馬とはコンマ4秒差で大きく負けていないものの、一方でレース内容自体は平凡と言えるもの。展開が向かないと厳しいか。