2023年10月22日 京都11レース　菊花賞（GI）

�@トップナイフ
調子↑
「帰厩して日が浅かった札幌記念は道悪でどうかと思ったが、見せ場たっぷりの2着。能力を再確認出来たね。そこからの調整は予定通りで、ここ2週の動きも良かった。文句ない仕上がりで臨める。」とのコメントも、今回14着大敗。『スタートで膝蓋(しつがい)が外れた』との陣営談で、ゲートを上手く出られず大きく出遅れる形となってしまったのが痛恨。力を発揮できておらず、次走立て直せるか。

�Aウインオーディン
調子→
「先週の時点ではやや重かったが、15日の坂路と、今週のひと追いでちょうど良くなると思う。減った体重を戻すのに神経を使った前回に比べると調整はしやすかった。」とのコメントも、今回13着と大敗を喫する形。終始後方からのレースとなり、全く見せ場を作る事無く敗れてしまった。現状GIでは力不足感が否めない。

�Bシーズンリッチ
調子→
「前走のダメージはなく栗東で順調に調整ができた。前走はなかなか前に壁をつくれず力む面があった。先週の追い切りでメンコを着けたら落ち着いていた。レースでも折り合って運べれば。」とのコメントを寄せていたが、結果は12着。道中は中団に控えていたが、4コーナーでは最後方付近まで下がってしまい…。明らかに距離が長いという他ない内容。

�Cダノントルネード
調子→
「距離は未知数なのでやってみないと分かりませんが、調教でもレースでも折り合いはつくタイプなのでこなせると思っています。相手は強いですが、レースは上手な馬。この距離がいい方に出て欲しいですね、」とのコメントも、今回16着大敗。好位に控えていたものの、道中折り合いを欠いてしまったか？直線では全く抵抗出来ずに大きく離されてしまった。GIだと力不足感は否めないか。

�Dパクスオトマニカ
調子→
「調教本数をこなして競馬までに自分で調子を整える馬。レースに向けて上昇曲線を描いています。折り合いの問題がないので、自分のリズムで競馬ができれば。」とのコメントも、今回17着と最下位に敗れる形。逃げ馬をマークする形でスムーズに運んでいたが、直線は全く抵抗出来ず大きく離されてしまった。自己条件で見直せるか。

�Eリビアングラス
調子→
「帰厩後にしっかり乗り込んだ事で、前走時よりピリッとして集中力があるね。一気のメンバー強化だが、控えて切れるタイプではないので自分の競馬をして持ち味を引き出したい。」とのコメントも、今回4着入線。3コーナーで先頭に立ったが、ゴール前の持久力勝負で見劣る格好。自分の競馬は出来たが…現状はこれが精一杯か。

�Fタスティエーラ
調子↑
「日本ダービーは周りに馬がいて集中して走っていたが、皐月賞前は抜け出すとソラを使い、まだ半信半疑の面があった。追い切りでモレイラ騎手にその点を確認して貰ったが、改善された印象。特殊な条件でパフォーマンスを上げる馬がいるとどうかだが、不安なく送り出せる。」とのコメントも、今回2着好走。中団に構えて良い脚は使っていたが、今回は勝ち馬が強すぎたという他ないレース内容。3着以下には決定的な差をつけており、世代上位の素質は揺るがないと言えるか。

�Gサヴォーナ
調子→
「どこまで通用するかと思っていた神戸新聞杯が、一旦は押し切るかの場面をつくり2着。スタートは速くないが、ポジションを取りに行っても折り合えるのがいい。あの内容なら3000メートルに対応出来そう。GIでも楽しみ。」とのコメントも、今回5着入線。向こう正面で最後方から一気に仕掛けて行ったが、結果的に道中で脚を使い過ぎたのが痛恨。それでも3着争いの一線まではきており、前走に続き着実に力を付けている。

�Hノッキングポイント
調子↑
「新潟記念は発馬を決めて流れに乗り、折り合いも許容範囲。しっかりと勝ち切って力を付けていると感じた。中間は北村宏騎手が乗って好感触。厩舎、馬、騎手とがコミュニケーションを取れている。3000メートルは心配していない。頑張って欲しい。」とのコメントも、今回15着と大敗を喫する形。中団に控えていたものの、徐々に位置取りを下げてしまう形となってしまい…。結果的に距離が長かったか？もう一段階力を付けたいところ。

�Iマイネルラウレア
調子→
「1度使って気配がすごく良くなっているし、引っ掛からない馬だから3000メートルは向いていると思う。もともと期待していた馬。相手は強くなるが、ここでどこまで頑張ってくれるか。」とのコメントも、今回7着敗走。後方からひと脚は使っているものの、3着争いまでが精一杯。着実に良くなってきてはいるが、依然展開待ちの面は否めないか。

�Jサトノグランツ
調子↑
「ジョッキーが春に比べてかなりしっかりしてきたと言ってくれて見た目以上に成長しています。折り合いはつくしスタミナもあって、前回を見ると最後の瞬発力もある。三拍子そろって、長い距離は向いていると思います。」とのコメントも、今回10着大敗。脚は使っているが、前走のレコード勝ちの反動も少なからずあったという印象か。立て直しは必須。

�Kハーツコンチェルト
調子↑
「前走の疲れは回復したし、調整は順調。追い切りは折り合いがついて、手前の返還もスムーズで上積みを感じる。もともと距離に心配がなく、3冠では菊花賞が一番チャンスがあると思っていた。頑張って欲しいね。」とのコメントも、今回6着に敗れる形。結果的に位置を取りに行ったのが痛かったか、近走見せていた末脚は鳴りを潜める形となってしまった。立て直せるか。

�Lナイトインロンドン
調子→
「偶数、奇数にこだわりはなく枠はどこでも良かった。距離が延びていいタイプの馬だと思っていたし、折り合いを考慮し今回はチークピーシズを外す予定。輸送自体は問題ない。落ち着いて持ち味のしぶとさを生かせれば。」とのコメントも、今回8着敗走。前走から大きく上向いてきたという印象はなく、終始後方に構えたままひと脚しか使えず…。自己条件で見直したい。

�Mソールオリエンス
調子↑
「前走は外枠でもあったので、負担がかからないように乗ってもらいました。今週の追い切りは抜け出してから軽やかないい走りでした。初めての長距離輸送は不安な点ですが、能力があるのでクリアしてくれるはず。折り合いもつくので距離は心配していません。GIをもう一つ取れればうれしいね。」とのコメントも、今回3着好走。後方に構えて脚は使ったが、結果的にこれまでのレース振りからもこれが精一杯か。更なる成長を見込みたい。

�Nファントムシーフ
調子↑
「騎手は京都の方がいいと言っていたし、引っ掛からないので、距離も問題ない。皐月賞は落鉄、日本ダービーは流れが不向きだったのが敗因。力負けではない。何とか最後の1冠を取りたい。」とのコメントも、今回9着に敗れる形。好位に控えてスムーズな形も、直線伸びて来ず早々に脚色一杯となってしまう形…。展開が向かなかったとはいえひと息なレース振り。立て直したい。

�Oショウナンバシット
調子→
「例年より夏場の熱さが厳しかった分、日本ダービーで減っていた体が戻り切らなかった前走だけど、それほど大きく負けなかった。使った後は丸みを帯びて上積みは十分。距離はこなせそう。」とのコメントも、今回11着大敗。減っていた馬体は多少戻ってはいたが、やはり春の良かった頃と比べるともうひと息という形。自己条件で次走どこまで立て直せるか。

�Pドゥレッツァ
調子↑
「コース形態的に外枠がいいことはないから、その点に関しては厳しいね。ジョッキーはこのレースを分かっているので、うまく対応して欲しい。デキは上向き。」とのコメントも、今回後続に3馬身半差を付け、見事勝利を収める格好。好スタートからハナを切り、道中は先手を譲る形も直線もうひと伸びするという、はた目にも規格外と言えるレース内容。鞍上の好騎乗も冴え渡っていたが、それ以上に馬自身が強いという他ない一戦。5連勝で一躍世代の頂点へ。