■菊花賞の競馬予想のポイント
・1番人気馬の不用意な割引は注意
・先行馬が圧倒的な好走率
・枠順はフラット
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神戸新聞杯組が優秀
・
セントライト記念組は一息
京都競馬場、芝3000m外回りで施行される中央競馬の重賞競走。3歳戦となっており、
皐月賞、
日本ダービーに続くクラシック三冠の最後の一つとなっている。斤量は牡馬57kg、牝馬55kgが課されることになってる。
第1回の施行は1938年でグレードによる格付けはG1となっている。皐月賞が「最も速い馬が勝つ」、日本ダービーが「最も幸運な馬が勝つ」と呼ばれるのに対して、菊花賞はその距離が3000mあることから「最も強い馬が勝つ」と呼ばれる。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は1番人気馬が5勝を挙げており、連対率・複勝率でも高い数値となっているため、1番人気馬の不用意な切りには慎重になるべき。ただし、8番人気馬の3勝など波乱の結果となる場合もある。2着馬は2008年のフローテーション(15番人気)を除いてすべて7番人気以内で決着している。3着馬は1ケタ人気いっぱいまでというデータだが、2010年ビートブラック(13番人気)という例外もある。
脚質では3000mという長丁場ということもあり、最後の直線の切れ味勝負にはなりにくく、先行馬が圧倒的に有利で7勝を挙げている。その他、連対率・複勝率でも高い数値を出しており、予想の中心は先行馬を据えることをオススメしたい。それに劣る形で差し馬が続くが、先行馬の足元には及ばない。逃げ馬は逃げ粘って3着まで、追い込み馬は2着までという結果となっている。
枠順ではほぼフラット。距離が長いためレース中に枠の影響が無くなると考えられる。優勝馬では1・7・8枠がそれぞれ2勝ずつを挙げている。連対率が最も高いのは7枠で17.2%。複勝率は1枠と3枠がそれぞれ25%をマークしている。
前走レースでは、
神戸新聞杯経由が最も多くの出走馬を送り込んで来ており、同時に好走馬もここから多く輩出されている。特に優先出走権(神戸新聞杯で3着以内)を獲得して臨んだ馬の好走率は極めて高く、軽視は禁物である。同じく
セントライト記念もトライアル競走に指定されているが、菊花賞での優勝馬の輩出は無いという結果となっている。それでも2年に1回はセントライト記念経由の馬が馬券になっており、いずれも優先出走権(3着以内)を得て臨んだ馬だったので注意を払う必要はある。