■福島牝馬ステークス 競馬予想のポイント
・近年は順当な傾向
・斤量53kg以下の馬は3着まで
・先行馬から狙うのがセオリー
・中山牝馬S組で低評価だった馬が好走
福島競馬場、芝1800mで施行される中央競馬の重賞競走。4歳以上の古馬戦になっておりレース名の通り牝馬限定戦。斤量の基本は52kgで、収得賞金1600万円ごとに1kgずつ斤量が加算されるようになっている。
第1回の施行は2004年で歴史は浅く、グレードによる格付けはG3である。阪神牝馬ステークスと同様に、ヴィクトリアマイルの前哨戦の一戦として位置づけられている。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、施行当初は波乱の結果が多く、3連単も10万馬券が基本となっていたが、近年ではやや順当な結果におさまるような傾向となっている。1番人気馬は2012年、2013年とともに優勝しており、前述の通りの順当傾向が現れていると言える。
枠番では4枠の勝馬輩出が突出して多く勝率は20%で中枠有利。1枠も悪くない。8枠は勝馬が居ない上に連対率・複勝率も低い傾向となっており、外枠不利となっている可能性があるので、競馬予想の際には注意が必要だろう。
斤量で着目したい点だが、1600万の獲得賞金ごとに斤量が重くなる仕組みで、功績を修めてきた馬ほど斤量が重くなるようになっている。分布としてもっとも多いのは53.5〜55kgの馬だが、ここに属した馬がもっとも好走する傾向があるので、競馬予想の際には斤量にも注意を払って見よう。次いで頭数が多いのは基本斤量のままである53kg以下の馬たちで、ほとんど勝鞍が無い代わりに3着の実績が多いので、ヒモとして選ぶなら53kg以下の馬を選ぶと良いだろう。
脚質では先行馬と差し馬がきっちり勝鞍を等分しているが、率で言えば断然に先行馬。小回り競馬場でコーナーも多く、前に行った馬が息ををつきやすくなっている。追い込み馬も2着までなら狙えるが、逃げ馬はまったく不振なので割引きが必要だろう。
その他、前走レースを見ると中山牝馬ステークスを経由して臨んだ馬が圧倒的に多く、かつ勝鞍も多く輩出していることがわかった。さらに前走の中山牝馬ステークスで6〜9番人気と低評価だった馬が、このレースで好走するケースが多く、高配当の要因となっている。出走各馬の中に、中山牝馬―ステークス組がいたらその時の人気に着目してみても面白いだろう。