JRAが京都競馬場の障害芝3170mで施行する中央競馬の障害の重賞競走である。1953年に障害の重賞として創設され、年2回施行されていた京都大障害の春の競走を前身とし、1998年に京都大障害(春)が第90回の競走を最後に廃止されたことにより、競走を機能的に引き継ぐ形で、1999年の障害競走へのグレード制導入に伴い新設された。なお、京都大障害の秋の競走は同年に新設された京都ハイジャンプに引き継がれている。
2008年までは、施行時期が5月に設定されていたため、6月に施行される東京ハイジャンプへ向けての前哨戦として位置付けられており、2005年には本競走の優勝馬であるエリモカントリー、翌年の優勝馬であるスプリングゲントが東京ハイJ優勝を果たしている。2009年からは施行時期が5月中旬から11月中旬に変更されたため、前哨戦としての位置付けがなくなった。
京都ハイジャンプと共に重賞競走用の大障害コースを通過するコースで施行される。高低差0.8m、長さ15.9mのバンケット(愛称は「ビッグスワン」)が設けられていることにより、コースの難易度が他の競馬場よりも比較的高くなっていることから、第4・8・13回以外の競走では出走馬の落馬が起きている。オープン戦を連勝した馬がそのまま優勝するなど、近走で好調だった馬がその勢いで活躍することが多い。
〜過去の成績から見るレース傾向〜
枠番は2・7枠で勝ち馬が多く出ており、成績が良い。障害競走の為、脚質に関しては、ほとんどレースには影響しない。また、前走で1着だった馬が本競走でも引き続き好走する傾向が強いが、5着だった馬も巻き返してくる場合がある為、注意が必要となる。その為、競馬予想をする際には、2・7枠で前走で2着以内に入着している先行〜差し馬を中心に考えるのが基本となる。