■マーチステークス 競馬予想のポイント
・先行馬と差しで決まりやすい
・ハンデ57.5kg以上が好走傾向
・ハンデ53kg以下は割引き
・仁川S経由で臨んだ馬は注意
中山競馬場、ダート1800mで施行される中央競馬の重賞競走。4歳以上の古馬戦になっており、ハンデ戦となっているため斤量は各馬異なる。近走実績などを加味してハンデキャッパーが全ての馬が一線にゴールすることをイメージしてハンデを付ける。フェブラリーステークスから、かしわ記念までの間の時期に開催されるため、重賞を勝った馬も参戦しているがハンデ戦ということもあり苦戦を強いられている。
第1回の施行は1994年と比較的歴史の浅い重賞である。グレードによる格付けはG3。上述の通りハンデ戦のため、強い馬には重い斤量が課される。実績だけを見ると間違いの無さそうな馬でも、かなり苦戦を強いられることがよくあることがレースの特徴。順当〜大波乱までその年によって結果はマチマチだが、順当に収まる方が少ない傾向が出ており、波乱含みのレースとなっている。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、過去10年では1番人気馬の優勝は一度しか無く波乱の様相を呈している。2番人気、4番手人気、6番人気馬がそれぞれ2勝をあげている。2ケタ人気の馬は優勝こそしていないが、2〜3着までなら十分に射程圏内で、人気薄の各馬であってもハンデ差や展開利を活かして脚を伸ばしてくるだけの波乱を含んだレースと言える。
脚質ではダート戦ということもあり先行馬が勝鞍を多く輩出している。斤量が普段より軽い馬などは他の馬に差されることも無くそのまま押し切ることが可能だ。差し馬も優秀で、先行馬と差し馬で複勝圏に絡む馬のほとんどをケアできる。逃げ馬や追い込み馬といった極端な脚質の馬は厳しい結果となっている点も競馬予想の際には注目しておきたい。
斤量では57.5〜59kgの馬の好走が多く、実績に基づいた重いハンデを背負った馬がもっとも勝率が良いという結果になっている。53.5〜55kg、55.5〜57kgの各馬はほぼ同率。53kg以下の斤量となった各馬はほとんど馬券になっていないので割り引いても問題無いだろう。
その他、前走レースで好走傾向にあるレースではフェブラリーステークス、平安ステークス、みやこステークスなど。もっとも多い臨戦過程として挙げられるのは阪神競馬場のオープン戦で仁川ステークス。勝鞍こそ少ないが複勝圏内での入線は少なく無いので予想の際にはケアしておこう。