■ホープフルステークスの競馬予想のポイント
・先行馬が有利
・内枠にやや好走馬が多い
・新馬戦直行組、
東スポ杯2歳S経由の馬に注意
中山競馬場、芝2000mで施行される中央競馬の重賞競走。2歳限定の牡馬・牝馬混合レースとなっており、斤量は馬齢重量。牡馬55kgを基本として、牝馬は1kg。
1984年に牝馬限定戦として創設され、阪神の芝1600mで施行。同世代の牝馬チャンピオンを決めるのに重要な役割を果たしていた。1991年3歳重賞路線の大きな変更が行われた際に従来の牝馬限定戦から大転換し、牡馬・セン馬限定戦に変更し、距離も2000mに大幅延長。2000年からは牝馬も出走可能となっている。2006年からはラジオNIKKEI杯2歳ステークスに改称され2013年まで行われていたが、2014年から2歳戦の中距離路線の拡充が行われることになり、本重賞競走の中山競馬場に移設されると共に名称がホープフルステークスに改められた。変更が発表された当時はラジオNIKKEI杯2歳Sの格付けを継承したG3競走とされていたが、のちにG2格付けを獲得したことが発表された。なおホープフルステークスに改称された2014年からはセン馬の出走が不可能になっている。2017年にG1レースに昇格。
※これにより朝日杯フューチュリティステークス、阪神ジュベナイルフィリーズと並び、2歳重賞が年末に立て続けに開催される事態となり、存在意義は多少疑問である。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると優勝馬は8番人気までで収まっており、さらに1番人気馬が5勝挙げている。人気どころに逆らうのは馬券的に得策とは言えなさそうだ。複勝馬に関しても10番人気以内での決着に徹底されており、未来の有望株を眺めるだけのレースと言っても良いかもしれない。
脚質では先行馬が7勝を挙げ勝率でトップ。次いで差し馬が2勝を挙げて成績で続いている。位置取りが後ろになるほど成績が下がっている観点からも、先行馬を中心視し、2・3着となることが多い差し・追込馬は相手として考えたい。また、逃げ馬は過去10年で10頭が出走し1頭も入着が無いため割引は可能だろう。
枠順では1枠と4枠が複勝率が3割超えとなっているが、勝ち馬は広く2勝ずつ分布しているので、枠順傾向よりも馬そのものの人気の方が重視できると言えよう。ちなみに、外側の7枠・8枠が成績が下がる点から、穴馬を外枠からピックアップしようとするのは無謀かも知れない。
前走レースでは、新馬戦からいきなり参戦という馬が近年は好調。
東京スポーツ杯2歳ステークス経由の馬も比較的走る。未勝利戦から臨んだ馬がかなり苦戦しているので予想の際の参考にすると良い。
京都2歳ステークス組は近年不調な結果となっている。