■秋華賞 競馬予想のポイント
・人気サイドで決まりやすい
・差し馬と先行馬で決まりやすい
・やや外枠が有利
・
ローズS組が強い
京都競馬場、芝2000m内回りで施行される中央競馬の重賞競走。3歳牝馬のレースとなっており、
桜花賞、
オークスに続く牝馬三冠の一つに数えられる。斤量は55kgで固定となっている。
第1回の施行は1996年で現在の形になってからは比較的歴史が浅い。グレードによる格付けはG1となっており、トライアル競走としてローズステークスの上位3着以内、紫苑ステークスの上位2着以内にそれぞれ優先出走件を付与している。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は2008年のブラックエンブレム(11番人気)を除いてすべて3番人気以内に支持された馬から輩出されており、人気を集めた馬が勝ちやすい傾向が伺える。 2着馬となるとさすがに範囲が広がって8番人気以内となるが、馬連・馬単は順当傾向と言える。一方、3着馬となると2ケタ人気馬の好走がたびたび見られるようになり、2004年ウイングレット(10番人気)、2008年プロヴィナージュ(16番人気)、2013年リラコサージュ(15番人気)など、通常の予想では押えるのが難しいと思えるような馬の好走も起こっている。
脚質では、差し馬が比較的に優秀で勝率・複勝率で他の脚質を上回っている。一方で、先行馬は連対率が優秀で、差しと先行の2つで決まるパターンが多い。ただし、逃げ馬も過去10年には2回馬券になるなど、一定の成績も残しているため要警戒。追い込み馬も優勝馬〜3着馬まで好走馬を輩出しているが、いずれも5番人気以内の支持を集めていることが好走の条件となっていた。
枠順では、優勝馬に限ってやや外枠が有利な傾向がある。過去10年で1〜4枠の優勝数が3に対して、5〜8枠の優勝数は7となっている。しかし、2着・3着は完全に五分五分となっている。内回りコースのため、コーナーが近い分で内枠が有利とも言われるが、主だった数字のムラは出ていない。ただし、4枠だけは1頭も好走馬の輩出が無い死に枠となっていた。その内容を見ると6番人気以下の不人気馬の配属が多かったので、偶然とも考えられる。
前走レースでは優先出走権が付与されている
ローズステークス組が圧倒的な好走率を誇っている。また、頭数は少ないが
クイーンステークス組も好走馬を送り込んでいるので要注意。ローズSと同様に優先出走権が付与される紫苑S組からは1頭の入賞も無く割引が可能。
オークスからの直行組みも2006年のカワカミプリンセスを除いて入賞は無い。
最後に、ローズステークスでの内容を見てみると、当然ローズSで好走していた馬が馬券の中心となるが、2008年のブラックエンブレム、2013年のリラコサージュも同様にローズS経由で臨んでいる馬の巻き返しだった。この2頭の共通点はローズSの馬場状態で、ともに重馬場となっていた。道悪が不得意な馬が不本意な結果でローズSを終え、良馬場となった秋華賞で巻き返すというパターンが見て取れた。ローズSが道悪だった年には巻き返し組みにも注目したい。