■カペラステークスの競馬予想のポイント
・差し馬が優勢
・優勝は端の枠、連対馬は中枠から
・重賞経由の馬より昇級戦の馬に注目
中山競馬場、ダート1200mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量はグレード別定。3歳55kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減を基本として、施行日当日から1年前の開催週以降のG1競走(牝馬限定戦を除く)1着馬は3kg増、牝馬限定G1競走またはG2競走(牝馬限定戦を除く)1着馬は2kg増、1年前の開催週より過去のG1競走(牝馬限定戦を除く)1着馬は1kg増の斤量が課せられる。
秋季競馬での短距離ダート競走の充実を図る観点から2008年に新設された。1月に施行されていたガーネットステークスが
フェアリーステークスと開催時期を交換される形になったもので、これに伴いガーネットステークスは廃止となっている。
根岸ステークス、
フェブラリーステークスへのステップレースとしての位置づけがほぼ引き継がれている。なお、JRAの重賞においてダート1200mで施行されているものは本競走のみとなっている。
カペラステークスは現在までに6度しか施行されていないため、それ以前に同コースと距離で行われていたガーネットステークスと合わせた過去10年の成績からレース内容を紐解いてみると優勝馬は1ケタ人気以内に収まり3番人気が4勝を挙げ、勝率・連対率・複勝率で共にトップの成績。次いで4番人気と6番人気が2勝を挙げて続いている。2着馬は2ケタ一杯まで分布し、7番人気馬が3頭、1・3番人気が2頭を輩出。3着も2ケタまで分布しているが、8番人気から4頭、2番人気から3頭が輩出されている。勝馬は上位人気馬でも構わないが、連対馬は1ケタ人気内でも人気薄の部類から輩出されているため、ヒモ荒れが珍しくないレースと言えるだろう。
脚質では差し馬が4勝を挙げトップ。先行・追い込み馬が成績でそれに続く形となっている。勝率・複勝率が最も高いのは逃げ馬だが出走頭数が少なく、成績も良い方ではないため基本的には割り引きが可能。差し・追い込み馬が好走しやすい傾向にあるが、出走頭数の分母が少ない先行馬の方が勝率・複勝率でこれらを上回っているため、予想をする際には先行馬を中心としたい。
枠順では1・2・7・8枠がそれぞれ2勝を挙げているが、最も勝率が高いのは1枠となっている。2着馬は4枠が5頭を輩出、3着馬は4枠と6枠からそれぞれ4頭が輩出されており、連対率・複勝率が最も高いのは4枠となっている。勝ち馬は内・外に分かれているが、連対馬は中枠から多く輩出されている。予想の際に相手選びに困った際には4・6枠の馬に注目したい。
前走レースでは霜月ステークス経由の馬が2勝を挙げトップ。次いで
武蔵野ステークス、アクアラインステークスと続く。2着馬はギャラクシーステークスから2頭、3着には太秦ステークスから2頭が輩出されていた。重賞競走よりも特別戦から多くの好走馬が輩出されているため、予想を組み立てる際には特別戦経由の馬を中心としたい。