2021年4月11日
阪神11レース 桜花賞（GI）
①ストライプ
調子↑
「前走後は放牧を挟み、2月下旬に帰厩。コース、坂路、どこでやっても好タイムをマーク。ジョッキーの感触もいい。仕上がりは万全です。センスのある馬だし、枠順はどこでも関係ない。どれだけやれるか楽しみはある。」とのコメントも、今回12着と大敗する形。普段より位置取りが後ろとなってしまったのは結果的に痛恨。また距離も少し長いか。
②ファインルージュ
調子↑
「前走は右回り、中山、マイルと初物尽くしでも結果を出してくれたように頼もしい。いつも3コーナーくらいまでズブさを見せるが、直線を向くと本気で走ってくれる。阪神は初めてだが、競馬センスが良くて問題はない。いい意味で牝馬っぽさがなく、心に余裕があるのがこの馬の強み。」とのコメントを寄せていたが、今回3着と見せ場十分の内容。テン乗りながら鞍上の手綱捌きは見事の一言。馬自身も仕上がっていた。
③ブルーバード
調子↑
「前走は発馬直後に狭くなり後手に回ったし、1400メートルも忙しかった印象。叩き2戦目で暖かくなるにつれて気配も上向いている。GIのスピード競馬に対応出来るかがカギだが、頑張って欲しい。」とのコメントも、今回14着に敗れる形。不安的中か、ハイペースの流れに対応する事が出来ず。
④ソダシ
調子↑
「前走はゲートの中の行儀がよくなく課題を残したので、中間は入念に練習を。練習ではじっとできていたので、レースでもうまくいけば。」とのコメント。結果逃げる事こそ出来なかった好スタート、ハイペースながらも流れに乗って後続を突き放し、今回見事勝利を挙げる結果。レコードタイムでの決着、スピード勝負への対応も可能という事を示した。世代最上位の実力。
⑤アカイトリノムスメ
調子→
「隣にソダシがいてそれを見ながら運べるし、真ん中より内目のちょうどいい枠。追い切った後も落ち着いているのは何より。実戦に行ってよりいいタイプで勝負根性もあるからね。思い入れのある血統だし、素質的にここでもチャンスはあるはずなので、力を出し切れれば。」とのコメントも、今回4着に敗れる形。4コーナーで位置取りを下げてしまったのは結果的に致命的だったか。位置取りひとつで巻き返し可能。
⑥ストゥーティ
調子→
「前走はゲートを出たなりでハナに立ち、途中で2番手になってもうまく自分のリズムで走れていました。折り合いがスムーズだし、馬混みも大丈夫。そういった面はこの馬の強みだと思います。馬格がある方ではないので、良馬場の方が向きそうです。」とのコメントも、今回7着と人気を考えれば上々の内容。結果的に逃げる形となったのが良かったか、ハイペースで粘れずも見せ場十分。
⑦ククナ
調子→
「前走後は放牧を挟んで調整。1週前にコースでやって直前は坂路で。仕上がりはいい。小出しに脚を使うと最後に甘くなるので、多少窮屈になってもタメが利く形が理想。アルテミスSをモノサシにすれば、ここでも通用する力はあると思う。」とのコメントも、今回6着に敗れる形。最後方からのレースで直線はなだれ込むだけという内容。次走以降も展開次第か。
⑧メイケイエール
調子→
「普段は大人しいのにレースに行くと走る事に真面目過ぎる。前に馬がいたら抜こうとする分、引っ掛かってしまう。体調は申し分ないし、ポテンシャルも相当。要は自分のリズムで走れるかどうかだけ。横山典騎手の感性で乗ってもらい、この馬の力を最大限に引き出して欲しい。」とのコメントも、今回18着と最下位に敗れる結果。道中抑えが利かず暴走状態…。次走巻き返せるか。
⑨エンスージアズム
調子→
「体がふっくらしてきましたし、思い描いた通りに上昇しています。これまでも1回使った方が走りのリズムが良くなっています。前回より相手は強くなりますが、その分、状態面の上積みがありますし、人気以上に頑張ってくれるのではと思っています。」とのコメントも、今回8着に敗れる形。ハイペースで追走に手一杯という状況。現状ではこれが精一杯か。
⑩アールドヴィーヴル
調子↑
「ジョッキーには先週、感触をつかんでもらっているし、今週はしまい重点だったが、いい動きを見せていた。無駄肉のない体つきで、張りもあって、力を出せる状態。末脚を生かす為にも展開が向いて欲しい。」とのコメントを寄せていたが、今回5着に敗れる形。見込んでいた通りペースは速くなったが、思った程の脚は使えず…。現状での力は出し切った印象。
⑪ジネストラ
調子→
「先週は3頭併せでしっかり負荷をかけたし、週末も坂路で時計を出したからね。金曜に輸送するので、今週はポリトラックコースで単走。体も減ってないし、引き続き体調は良さそう。土曜は現地でスクーリングも試みる。ゲートの駐立、スタートも悪くない馬。先入れの奇数番でも問題ないし、ある程度いい位置で流れに乗れるはず。」とのコメントも、今回11着と大敗する形。見込み通り好位から競馬は出来たが、想像以上のハイペースについて行けず…。GIの急流では荷が重いか。
⑫ヨカヨカ
調子→
「もともと使ってよくなるタイプだが、前回もかなり仕上がっていたし、引き続き良い状態で臨めそう。前走は好位で運んで惜しい内容だったが、レースセンスが良く、どんな競馬でも出来るタイプ。自在性を生かしてどこまで頑張れるか。」
⑬エリザベスタワー
調子→
「前走はペースが遅く前半の力みが強かったけど、勝ってくれたのは何より。やはり力があります。GIのよどみない流れは歓迎。あとはこの相手でどこまで動けるかですね。」とのコメントも、今回13着と結果を残せず。ハイペースは歓迎とのコメントも、レコードが出る程のハイペースは想定していなかったか。力を発揮する事が出来ず。
⑭ミニーアイル
調子↑
「前走後は1週間程短期放牧へ。調整は順調だし、前回にあった硬さも大丈夫。発馬も良くなり、折り合いもスムーズで距離延長でも心配はない。能力は感じるし、持ち味の末脚が生きる流れになって欲しいね。」とのコメントも、今回10着に敗走。ハイペースで脚が溜まらず不発…。この流れでは持ち味が生きなかった。
⑮シゲルピンクルビー
調子→
「2週続けてしっかり負荷をかけられているし、落ち着きもあるので、いい状態で臨めそう。阪神ジュベナイルフィリーズの時は幼さを出してしまっただけで、距離が敗因ではないと思うし、しっかりしてきた今ならクリアしてくれると思う。この馬の長所である操縦性の高さを生かせるレースができれば。」とのコメントも、今回16着と大敗する形。道中良い位置はキープ出来ていたが、直線失速した辺り距離が長かったか。ハイペースも相まって脚を残せなかった。
⑯ソングライン
調子→
「前走は発馬を決めて位置を取って運べたし、1400メートルの速い流れにも対応。大事に使ってきた事が実を結び、心身共に成長が顕著で、レースに幅が出てきた印象。調教の走りを見る限り、初めての右回りでも大丈夫。相手は強力だが、いい結果を出せればと思っている。」との自信コメントも、今回15着とまさかの大敗。スタート直後の不利が結果的には痛かった。全く力は発揮できておらず、立て直せれば巻き返しも可能か。
⑰ホウオウイクセル
調子→
「枠は外目になってしまったが、決まった所で頑張るだけだし、いい方に考えたい。これまでの輸送でも体を減らしたり、極端にイレ込んだりといったこともなかったし、小柄でもハートの強さがセールスポイント。相手は強いが、いい走りができれば。」とのコメントを寄せていたが、今回9着に敗れる形。枠なりに善戦はしたが、ハイペースも相まって厳しい展開。現状での力は出し切れたか。
⑱サトノレイナス
調子↑
「極端な枠になってしまったが、もともと注文は無かったし、ルメール騎手が考えて乗ってくれると思うので任せるだけ。数字は大きく変わらなくてもパワーアップして走りもダイナミックになったし、ここでも結果を出すつもりでしっかりと仕上げてきた。前走がとても悔しい思いをしただけに、今回こそはの気持ちで送り出したい。」と強気なコメントを寄せていたが、今回またしても2着に敗れる形。大外枠、加えて道中ハイペースだった事も合わせて、今回想定以上に後方からの競馬となってしまったのが痛恨だったか。ただ1頭32秒台の上がりを使っているだけに…。負けて強しのレース内容。