ダートで新たな活躍が期待される【キンシャサノキセキ】
現役時代の成績 通算【32戦12勝】
【主な勝ち鞍】高松宮記念 阪神カップ スワンステークス
【代表産駒】サクセスエナジー ガロアクリーク カッパツハッチ
2歳12月、中山芝1200mでデビュー。当初から短距離を主眼に置いていたようだ。後続を完封する圧倒的な走りだったが、続くレースでマイルを使うなど様々な挑戦と模索が行われた。結果、マイルでも勝つことはあるのだが、1200m〜1400mを中心に使われるようになり、スプリンターズステークスは生涯2着止まりとなったが、高松宮記念は優勝と果たし、短距離界にこの馬ありというのを見せつけた。
キンシャサノキセキ産駒の傾向だが、2:3の割合でダートを使われているという点である。これは、当初は芝で使われていた産駒たちが、ダートでの能力が発露しはじめたため、次第にダートでの転用が有効であると関係者たちが気づいたのだと思われる。そして、賞金獲得上位の産駒たちはダートで使われている馬が多かった。最初に距離だ。芝では、父同様1200m〜1600mで使われることが多いが、複勝率だけを見れば2000mも悪くはない。おおむね2割を超えた複勝率となっている。そしてダートだが、1000m〜2000mまで幅広く走る。数字的には芝よりも高い複勝率を誇る距離もあり、これはダートで多く使われ始めるのも納得である。
競馬場別の愛称だが、芝では中京競馬場、東京競馬場と最後の直線の長いスタミナが必要そうなコースでの複勝率が若干下がるので、瞬発力勝負の方が向いているのかも知れない。ダートでも、その傾向は引き継がれていて東京競馬場はやはり光が鈍い。しかし、総じて25%を超える高い複勝率となっていて、実績馬なら安心して予想に組み込みやすい血統と言えそうだ。
馬場状態だが、芝では良馬場での複勝率が23.4%だが、道悪になるにつれて少しずつ複勝率が下がる点から、芝での道悪はあまり歓迎はされない傾向がありそうだ。一方、ダートでは良馬場での複勝率25.1%なのに対し、道悪になればなるほど複勝率が挙がるという道悪上等というデータが出ているのが面白い。ダートでの重用も納得というデータとなった。