2021年5月9日
東京11レース NHKマイルカップ（GI）
①レイモンドバローズ
調子↑
「前走はポジションを取りに行った分、3コーナーで少しハミをかんでしまったが、ここを見据えた仕上げで3着に来るんだから力があるね。使って期待通りに良くなっているし、鞍上も2度目の騎乗で特徴をつかめている。GIでどこまでやれるか楽しみ。」とのコメントも、今回15着と大敗を喫する形。出遅れて最後方からのレースになってしまったのが痛恨だったか。最内枠だけにリカバリーを利かせることが出来ず。
②アナザーリリック
調子↑
「長くいい脚を使うタイプ。前走は鞍上がこの馬の長所を生かし、強い勝ち方だった。背腰に疲れが出て放牧に出したが、じっくりと調整して仕上がりは上々。あまり器用に立ち回れないので、東京の方が競馬はしやすいはず。」とのコメントを寄せていたが、結果は7着。中7週で馬体はプラス12キロ。成長分という印象はなく、今回は調整ミス感が強い一戦。
③ルークズネスト
調子↑
「この時期でまだ成長途上だと思うが、一戦一戦収穫があるし、今なら出たなりでどんな競馬でもできる。中京で左回りは経験しているし、広いコースの方がいいと思っている。好メンバーだが、ここでも楽しみ。」と意気込んでいたが、結果は10着と振るわず。溜めが利かなかったか、直線案外な伸び。一夏越して成長を見込みたい。
④バスラットレオン
調子↑
「NZTが想像以上の強さ。1勝クラスを勝ったあたりからぐんぐん成長しているね。激走の反動もなく、さらに気配は上向き。ハナが理想だが、控えても折り合って脚を伸ばせるので楽しみです。」と意気込んでいたが、結果はスタートで躓き落馬、競争中止というまさかの事態。状態は良かったはずだが…。
⑤リッケンバッカー
調子→
「前走はラストでふわっとした。まだ本気で走っていないが、それでも重賞で結果を出してくれたからね。3走前はチグハグな競馬になっただけで、左回りは問題ない。GIでも楽しみにしている。」と人気の割には陣営からの評価が高かったが、故にか今回4着と望外の善戦。依然本気で走っていない様子だが、それだけに素質は高い。鞍上の手綱捌きも流石の一言。
⑥シティレインボー
調子→
「内枠の前走は序盤に出していったこともあり、力んでしまったが最後まで粘り強く頑張ってくれた。デキは維持しているし、左回りも問題ないけど、2走前の競馬を見ると雨馬場は得意ではなさそう。良馬場で競馬がしたいね。」とのコメントも、結果は14着と大敗。ペースも速くなかっただけに、最後方からのレースでは…。
⑦タイムトゥヘヴン
調子↑
「前走は外枠で馬群に入れるのも難しく、外々を回る形に。それでもラストの脚はしっかりしていたし、距離が短くなったぶん折り合いも付けやすかった。東京の1600メートルはタフな舞台。2000メートルまでこなしていることも強みだと思う。長く脚を使える馬だし、コース替りもプラス。ここにきて成長もうかがえる。期待は十分。」と意気込みを見せていたものの、結果は6着。現状は中山向きというタイプか。成長を待ちたい1頭。
⑧グレナディアガーズ
調子↑
「順調にきています。フランケル産駒特有のテンションやコントロール面での難しさがあるので、いかに自分のリズムで走れるかという所だと思います。」とのコメントも、結果は3着。勝ち馬とはコンマ1秒差だけに際どい争いではあったが…。以降もマイペースでやれるかがカギとなるか。
⑨ゴールドチャリス
調子→
「この中間は厩舎でしっかりと調整。以前より体質が強化され、強い調教をこなしても馬体が減らなくなってきた。中身が違ってきている。輸送も大丈夫。広い東京でのびのびと走らせたい。」とのコメントも、今回16着と大敗を喫する形。状態は良かった様だが、それだけに現状重賞では力不足か。自己条件で改めて。
⑩ソングライン
調子→
「前走は初めての一級線が相手と言う事もあり、残念な結果に終わったが、その経験は間違いなくプラスに出ると思う。左回りでは強い競馬をしているし、2走前は速いペースにもしっかりと対応。改めて期待したい。」とのコメントも、今回2着と一気の巻き返し。前走は不利があっただけに消化不良だったが、スムーズであれば力があるところ改めて示した形。
⑪ヴェイルネビュラ
調子↑
「後肢が良くなり折り合いがつくようになったので、マイルは微妙に忙しいかもしれないが、メンタルの強い馬だからGIの厳しい流れにも対応出来ると思う。いい意味で気持ちが乗っているし、あとは速い時計で走った事がないので、そこがポイントになる。」とのコメントも、今回11着と大敗を喫する形。折り合いはついていた様子だが、それだけに現状はこれが精一杯か。今後の成長を見込みたい。
⑫ランドオブリバティ
調子↑
「前走は自分から勝ちに行く競馬をしたが、道悪に脚を取られて伸びを欠いた。序盤は折り合いでも厳しい面があった。放牧を挟んでここを目標に順調。最終追い切りでもいい負荷がかけられた。馬具を工夫して、モタれる面もだいぶ修正できているし、1600メートルのペースなら折り合いもつけやすいと思う。好レースを期待。」とのコメントを寄せていたが、結果は8着と振るわず。この距離でもまだ折り合いに苦心していた様子。気性の成長を待ちたい。
⑬ホウオウアマゾン
調子→
「なんとか間に合った感じのアーリントンカップが、想像以上の強さだった。中2週で反動を心配したけど、使ったことでいい筋肉が戻ってきているし、中身の濃い調教を消化できた。素直で乗りやすい馬なので、テン乗りも心配ない。」とのコメントも、今回9着に敗れる形。ペースが速かった上、当日はマイナス10キロの馬体重。仕上がりに疑問符が付く一戦だったと見るべきか。
⑭ショックアクション
調子→
「現状は時計が速くなると分が悪いのかもしれないが、放牧明けを使って気配は大きく上向いている。さらに相手が強くなるけど、前走以上の走りはできると思います。」とのコメントも、今回13着と大敗を喫する形。さすがに相手が強かったか、立て直っていても厳しいレース振りだった。
⑮シュネルマイスター
調子↑
「しっかり牧場で乗り込んで三浦に入厩。状態は上向いていますよ。緩さが抜け一戦一戦、実になっている様です。調教の走りから見ても初めての左回りは問題なく、時計勝負にも不安はありません。スタートはそう速くないので、折り合いをつけて直線でどれだけ延びるか。チャレンジャーの立場になるけど、GIでも好勝負出来ると思っています。」との強気なコメント通り、今回中団から力強く伸びて、10番ソングラインとの激しい競り合いを制し見事勝利。展開が向いたのもあったが、道中のスムーズな進路取りは流石ルメール騎手と言うべきか。ここ一番で力を出し切った。
⑯ロードマックス
調子→
「前走は直線でバランスを崩してしまい、集中力が切れてしまった。東京コースとは相性がいいし、自分のリズムで走れれば、マイルでも力が出せるはず。」とのコメントを寄せていたが、流石に5着に入線したのは陣営としても望外の善戦だったか。陣営の見立て通り東京とは相性が良い印象。
⑰グレイイングリーン
調子→
「前走は思った程動けなかったが、馬場や枠順などが向かなかったのも確か。判断は難しいが、距離が敗因とは思えないし改めて期待したい。」とのコメントも、今回17着と大敗を喫する形。ここでやるには流石に力不足か。自己条件で改めて。
⑱ピクシーナイト
調子→
「前走は休養明けで先を見据えての仕上げ。それを考えれば悪くない内容だったと思う。中間の調整はいたって順調。上積みは十分にあるし、GIでどんな走りをするか楽しみ。」とのコメントも、今回12着に敗れる形。大外枠の影響で折り合いをつけられず…。気性の改善を待ちたいところ。