■セントウルステークス 競馬予想のポイント
・中波乱程度までなら荒れることも
・逃げ馬は軽視禁物
・やや外枠が有利か
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アイビスSD組に注目
阪神競馬場、芝1200mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量は3歳は54kg、4歳以上は56kg、牝馬はそれぞれ-2kgとなる。ただし、1年以内にG1を勝った馬は2kg増、1年以内にG2を勝った馬は1kg増、1年以上前にG1を勝った馬には1kgが課されることになっている。
第1回の施行は1987年で、グレードによる格付けはG2となっている。
函館スプリントS、
CBC賞、
アイビスサマーダッシュ、
北九州記念、
キーンランドC、セントウルSからなるサマースプリントの第6戦にして最終戦に数えられる。なお、2014年からは優勝馬に
スプリンターズステークスへの優先出走権が付与されるようになった。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は2007年にサンアディユが11番人気で優勝したのを除いて、6番人気以内に支持された馬が優勝を果たしている。2着馬も2008年シンボリグラン(11番人気)を除いて7番人気以内に収まっており、目が飛び出るほどの波乱は少ない。ただし、3着馬となると2ケタ人気も含めて幅広く分布しているため、3連系の馬券の検討の際には注意が必要。
脚質では開幕週ということもあって前が止まらない。逃げ馬の好走率は40%となっており、逃げ切り勝ちも十分にあるので、逃げ馬の軽視は控えたほうが良いだろう。次いで先行馬が逃げ馬に並ぶが、分母の頭数が多いこともあって好走馬の数では圧倒的な数字となっている。差し馬となると勝率・連対率がガクリと下がり、好走しても3着が多くなってくる。追い込み馬だけは常に厳しく、連対率2.2%、複勝率4.4%に留まっている。
枠順では8枠が4勝を挙げておりトップ。連対率・複勝率でも他の枠を上回る数字となった。次いで2枠・6枠・5枠と続く。内外の有利不利が見られるほどデータの偏りは見受けられないが、1・3枠は好走馬が少なくなっているのは気になるデータと言えそうだ。
前走レースを見てみると、北九州記念を経由する馬が最も多く、勝鞍もトップの数だが、好走率ではやや劣る。注目はアイビスサマーダッシュで、特にアイビスSDで馬券になっていた4頭のうち3頭がこのレースで優勝を果たしており、好走率で言えば特に優秀となっている。他にも数は少ないが、同じサマースプリントシリーズであるキーンランドC、函館スプリントS、CBC賞からも好走馬の輩出がある。
その他には
安田記念で大敗した馬がここへ向かってくることがあるが、ほとんど馬券になれていないので割引が可能だろう。