■ステイヤーズSの競馬予想のポイント
・優勝馬は順当。連対馬はヒモ荒れ?
・先行×差しで決まりやすい
・内枠は割引か
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アルゼンチン共和国杯経由の馬が中心
中山競馬場、芝3600mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量はグレード別定。3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減を基本として、施行日当日から1年前の開催週以降のG1競走1着馬は2kg増、牝馬限定G1競走またはG2競走1着馬は1kg増、1年前の開催週より過去のG1競走1着馬は1kg増の斤量が課せられる。
1967年にハンデキャップの重賞競走として創設され、第1回開催は1967年10月8日となっている。1984年時にグレード制が導入されたと同時にG3に格付け。1997年にはG2へと格上げされたことで、それまでのレース体系では活路を見出せないステイヤーの目標となっている。またG2への格上げと同時にハンデキャップ競走から別定戦へと負担重量が改められた。
有馬記念のステップレースになりうることも意識し、中山開幕週の土曜メインレースに設定されることが多いが、有馬記念には
天皇賞(秋)や
ジャパンカップ出走組が大挙することもあり、本競走優勝馬が好走することは少ない。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は1ケタ人気以内に収まり、1番人気馬が5勝を挙げトップ。2着は殆どが5番人気以内から輩出されている。しかし3着は2ケタ人気馬からも入着があるため、人気サイドの順当決着ではなく、ヒモ荒れの波乱含みとなることも珍しくないと言えるだろう。
脚質では先行馬が5勝を挙げてトップ。2・3着馬は差し馬から多く輩出されるとあって、殆どが先行・差し馬同士での決着となっている。逃げ馬は2008年のフローテーション(1番人気)、追い込み馬は2004年のグラスポジション(4番人気)が1度入着したのみとなっているため、割り引きが可能と言えるだろう。
枠順では5枠が3勝を挙げており勝率・連対率でトップ。2着は5〜8枠がそれぞれ2頭を輩出している。3着は1〜7枠まで分布しているが、4枠が3頭を輩出してトップ。主に4〜8枠に好走馬が偏っているため内枠は割り引きが可能かもしれないが、2枠は複勝率が最も高く、連対率も5枠に次ぐ優秀な成績を残しているため注意が必要だろう。
前走レースでは
アルゼンチン共和国杯を経由した馬が8勝とダントツの成績を残している。2・3着も多くがアルゼンチン共和国杯を経由した馬となっているが出走馬の殆どが同競走を経由しているためだろう。次いで好走しているのがアンドロメダSを経由した馬。これまでに2着2頭、3着1頭を輩出しているため予想の際は一考したい。前走でハンデキャップ競走に出走している馬が好走する傾向が見られるため、その点にも注目したい。