■天皇賞(秋)の競馬予想のポイント
・差し馬の勝率が高い
・連対率では先行馬が優勢
・8枠は割引対象
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毎日王冠経由の馬が強い
東京競馬場、芝2000mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量は定量。3歳56kg、4歳以上58kgが基本で牝馬はそれぞれ2kg減が課されることになっている。
第1回の施行は1937年でグレードによる格付けはG1となっている。同レースと
ジャパンカップ、
有馬記念の3つをもって秋の古馬三冠競走と呼ばれるようになっている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は1番人気馬が4勝を挙げており勝鞍でトップ。続く5番人気馬が3勝で比較的人気サイドから優勝馬が輩出されているが、2005年のヘヴンリーロマンス(14番人気)といった例外も存在する。
2着馬・3着馬もほとんどが1ケタ人気以内で収まるが、まれに2004年2着ダンスインザムード(13番人気)、2005年3着同じくダンスインザムード(13番人気)といった例も存在するが、同じ馬の激走でもあり、かつ近年のデータではないため度外視が可能かも知れない。
脚質では差し馬が圧倒的で過去10年で8勝を挙げている。一方で連対率・複勝率は先行馬に譲っており、残りの2勝も先行馬から輩出されている。逃げ馬は2008年のダイワスカーレットが2着に入賞したのみで割引が可能。追い込みもなかなか届かず、2009年1番人気に支持されたウオッカ、2012年2番人気のルーラーシップが、それぞれ3着に敗れている。
枠順では一部で偏りが出ているデータとなっていて、1・7枠が3勝を挙げており勝鞍トップ。ただし勝率では分母が少ない分で1枠に軍配が上がる。連対率・複勝率で優秀なのは4枠で、複勝率は35%に上る。一方、恵まれない枠としては、勝馬・連対馬の輩出が無い3・8枠が割引可能かも知れない。ただし、8枠が入賞馬を1頭しか輩出していないのに対し、3枠に関しては3着馬を3頭を輩出している。
前走レースでは、ステップレースの指定を受けている毎日王冠組が強く5勝を挙げている。次いで
宝塚記念組、
札幌記念組が続いてそれぞれ2勝。
毎日王冠と同じくステップレースの指定を受けている、
オールカマー、
京都大賞典組は不振な結果となっている。好走馬を特に多く送り込む毎日王冠組だが、毎日王冠で入賞していた馬は特に好走率が高いので注意。逆に毎日王冠で好走しても、天皇賞(秋)で支持が低い馬(8番人気以下)は好走馬の輩出が無いため、割引が可能かも知れない。