■有馬記念の競馬予想のポイント
・1番人気馬は軽視禁物
・先行馬が有利
・4枠の連対率・複勝率が高い
・
ジャパンC組が中心だが、
天皇賞(秋)、
菊花賞組も注意
中山競馬場、芝2500m内回りで施行される中央競馬の重賞競走。
宝塚記念が春のグランプリと呼ばれるのに対し、暮れのグランプリと呼ばれる。斤量は定量制を採用しており、3歳が55kg、4歳以上が57kg、牝馬はそれぞれ2kg減が課されることになっている。
第1回の施行は1956年で、グレードによる格付けはG1となっている。1996年にはギネスに認定されるほどの売り上げに対し、年末の風物詩となっている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬はすべて1ケタ人気で収まっており、2007年に9番人気で優勝したマツリダゴッホを除けば、すべて4番人気以内の馬が優勝を果たしている。中でも1番人気馬は6勝を挙げており、信頼度は高いと言える。2着馬、3着馬となると2ケタ人気馬の好走も出てくるようになるが、1着馬が人気どころが多いため配当は順当傾向。
特筆すべきは1番人気馬の連対率の高さで、2007年に1番人気に支持されたメイショウサムソンを除いた9年で、いずれも連対を果たしており1番人気馬の信頼は異常な高さを誇っている。
脚質は先行馬の好走率が高く、勝率・連対率・複勝率のすべてで他の脚質を上回る数値となっている。差し馬も先行馬とほぼ同じ数の好走馬を送り込むが、分母が多いため率では先行馬に劣る。逃げ馬は2004年のタップダンスシチー(3番人気、2着)と2008年のダイワスカーレット(1番人気、1着)のみとなっており強い馬でないと難しい。追い込み馬は3年に一度のペースで馬券になっているが、3着が多く基本的には割引対象と言える。
枠順ではほぼ全ての枠から優勝馬の輩出があるが、唯一4枠のみ優勝馬の輩出が無い。代わりに2〜3着馬が多くなっており、勝率では0%だが、複勝率ではどの枠よりも高い30%となっている。連対率では1枠と3枠が20%超え。4・5枠が15%超えという結果となっている。内回りコースということもあり、勝率・連対率・複勝率の全体で眺めると6〜8枠はやや劣る数値となっているので、迷った際には内側の馬を選ぶのが良いかも知れない。
前走レースでは、
ジャパンカップを経由して臨む馬が大変に多く、それだけに好走馬の輩出も多いという結果となっている。好走率では
天皇賞(秋)、
菊花賞経由の馬が高いのでメンバーに該当馬がいる場合には注目してみよう。その他では、
ステイヤーズS、
福島記念、
アルゼンチン共和国杯経由で臨んだ馬は、この10年で1頭も入賞できていないので割り引いてみても良いかも知れない。