■ダービー卿チャレンジトロフィー 競馬予想のポイント
・人気薄でも逃げ馬の一発を警戒
・ハンデ57.5kg以上が好走傾向
・ハンデ53kg以下は割引き
・
阪急杯組などが好走。
中山記念組は3着まで
中山競馬場、芝1600m外回りで施行される中央競馬の重賞競走。チャレンジトロフィーを簡略表記して「ダービー卿CT」とも書く。4歳以上の古馬戦となっており、斤量はハンデ戦。芝のG3重賞の中でも屈指の波乱レースとして有名である。
第1回の施行は1969年と意外と歴史のあるレース。グレードによる格付けはG3である。
安田記念の前哨戦の一つとして数えられるが、ハンデ戦ということもあり、有力馬の多くは3週間後に開催される
マイラーズカップや、
京王杯スプリングカップを出走する傾向があり、前述の2レースに比べると出走メンバーは劣ると言われている。それだけ出走メンバーの多くがクセのあるメンバーがそろっており、順当な決着では決まりにくい。
過去の成績からレース内容をひも解いてみると、過去10年で1番人気に支持された馬が優勝したのは1度のみ。3連単の平均配当も39万円を超えており、常に波乱の要素を孕んでいるレースと言えるだろう。その他の人気で言えば7番人気馬が3勝を挙げており最多。次いで3、4番人気が2勝となっている。まったく馬券に絡めなかったのは13〜14番、17〜18番人気ぐらいのもので、他の人気の馬は1回以上は複勝圏以上の入線を経験しており、その組み合わせ次第では3連単配当も100万を優に超えるようになってくる。
脚質ではもっとも勝鞍が多いのは差し馬だが、該当馬の頭数が多くむしろ率で言えば逃げ馬が優秀な成績を修めており4勝あげている。これは先行馬に勝る数字だ。連対率も高く、例えどんなに人気薄でも、競馬予想の際には逃げ馬の一発には常に注意を払う必要性を訴えている。
枠順は大きな差は無いが、8枠だけ若干成績が落ちるので、点数の都合によっては割り引いても良いかも知れない。もっとも勝鞍を輩出しているのは6枠で3勝。2枠4枠が2勝と続く。5枠は勝鞍ゼロとなっているが2〜3着馬が多く複勝率では優秀な数字になっている。
斤量では57.5〜59kgの馬の好走が多く、実績に基づいた重いハンデを背負った馬がもっとも勝率が良いという結果になっている。53.5〜55kg、55.5〜57kgの各馬はほぼ同率。53kg以下の斤量となった各馬はほとんど馬券になっていないので割り引いても問題無いだろう。
その他、前走レースでは中山のオープン戦である東風ステークス、阪神の準オープン戦である武庫川特別、そして
阪急杯経由で臨んだ馬がそれぞれ2勝を挙げて同率。もっとも頭数が多いのは
中山記念を経由してきた馬だが、いずれも3着までとなっているので、競馬予想の際にはそこも意識しておいて損は無いだろう。