2020年12月27日
中山11レース 有馬記念(GI)
@バビット
調子↑
「前走時は距離を考えてコースで併せるなどもしてきたが、当日輸送で体も減ってしまったし、結果的に調教で攻めすぎたかな。レース自体も先手を取られて自分の形で運べなかったが、4コーナーを先頭で回ってきたから力は見せてくれたと思う。セントライト記念から距離は300メートルのビルが、中山では上手に走って勝っている。自分の競馬をしてどこまで踏ん張れるか。」自信のコメントも結果は13着。ペースが速かった分最後まで粘れなかったか。
Aブラストワンピース
調子↑
「スタートがあまり速くない馬。もう少し外の枠が良かったが、バビットが1番枠に入って隊列は決まりやすいので、あとはジョッキーに任せるだけ。時計のかかる今の中山コースは合っているし、気持ちも入ってきている。それを走りで表現することができれば。」とのコメントも今回心房細動でまさかの競争中止。陣営としても無念の思いだろう。
Bクレッシェンドラヴ
調子→
「1週前の火曜日に帰厩。2週続けて調教での動きが良く、反動どころかむしろ上積みがあるぐらい。前走は完敗だったが、今回は実績のある中山に替るうえ、時計を要する今の馬場も歓迎材料。ここにきて競馬の幅も広がってきた。」と比較的強気のコメントも8着。ここにきての鞍上替りが仇となったか。
Cラヴズオンリーユー
調子↑
「在厩の効果でカイバの食いがいいので、中間はびしびし追うことができました。器用さを要求されるコースがどうかだが、オークスを勝っているんだから距離は大丈夫。相手は強いけど、どこまでやれるか楽しみ。」とのコメントも10着。状態自体は良かっただけに、本質的に中山向きではなかったか。
Dワールドプレミア
調子→
「前回は久々ですごく強いメンバーの中でいい競馬ができたと思うし、この馬なりによく走っている。今回は中山芝2500メートル。跳びの大きな馬なのであまり得意なコースではないと思うが、そこは馬の能力と武豊ジョッキーでカバーできると思う。」との陣営談。コメント通り完璧なレースはできた印象だが、結果は惜しくも5着。このメンバー相手に得意コースでない舞台で勝ち切るのは厳しかったか。
Eキセキ
調子↑
「前走オーバーペースになってしまったので、前走まで装着していた普通の鼻革からクロス鼻革に替えて追い切ったが、効果を感じた。秋4戦目になるが、疲れもなく元気いっぱい。道中リズムを壊さずに運んで、持久力勝負に持ち込めれば。」そう語った陣営だが、道中早仕掛けが尾を引いて直線失速…。12着と無念の結果となってしまった。
Fラッキーライラック
調子↑
「先週に負荷をかけたので、今週はジョッキー騎乗で上がり重点。休み明けを一度使ったことで完全に仕上がっているし、引き続いていい状態です。跳びは大きくても小脚を使えるので、トリッキーな中山コースはいいんじゃないかな。この馬のレースができればと思っています。」そう意気込んでいたものの結果は4着。輸送でも馬体は絞り切れておらず、完全復調には至っていなかったか。
Gペルシアンナイト
調子→
「年齢を重ねてマイルは少し忙しくなってきた印象だが、前走もラストはいい脚だった。年齢的な衰えは感じない。この距離は未知数だが、うまく脚をためて運べれば。」と人気薄でも陣営の感触は良好だった1頭。結果は7着も、中団から脚を使い見せ場は作った。展開が向いていれば…というところ。
Hクロノジェネシス
調子↑
「ポイントは中山コースよりも折り合いですね。1週半の競馬ですし、引っ掛かるとさすがにしんどいと思いますから。4コーナーから最初のスタンド前での折り合いが大事になると思います。」そう語った陣営だが、完璧な手綱捌きを見せ見事1着入線。ジョッキーはもちろん、折り合いを付けられるよう仕上げてきた陣営も賞賛に値するだろう。
Iカレンブーケドール
調子↑
「できればもう少し内なら理想的だったが、偶数枠のこの枠なら悪くないところ。追い切った後もしっかりとカイバを食べているし、落ち着きもあって気配は絶好。乗り方は池添謙一騎手に任せる。昨年のアーモンドアイのリベンジをこの馬で果たしたい。」と陣営サイドも熱が入る一戦だったが、今回無念の5着。少々位置取りは消極的に映り、状態が良かっただけに勿体ないと感じる一戦だった。
Jモズベッロ
調子→
「かなり乗り込んできたし、息遣い自体はいい。一度落ちた筋肉も戻ってきているが、まだ本来のフォームではないからね。今回は外傷で休ませてのGIだけに、ちょっと厳しいかも。」とココは参加だけというトーンの陣営サイド。結果も冴えず、競争中止した馬を除いて最下位の15着。ココを叩いて次走立て直せるか注目したいところ。
Kオーソリティ
調子↑
「前走は骨折休養明け、けいこでは口向きの難しい所を見せていたが、レースは我慢して頑張った。今回は毛づや、体の張りがすごくいい。タフな馬で中山の2500メートルは合う。調教ではやんちゃな面を見せるが、レースは折り合いがついて問題ない。自分の競馬はしてくれると思う。」伏兵の立場ながら強気なトーンだったが、結果はまさかの14着。好位から自分の競馬は出来たが…ペースを考えれば少々焦りすぎたか。
Lフィエールマン
調子↑
「偶数枠が理想だったけど、大外枠でなかったからいいでしょう。途中から動いていく競馬をイメージしているので、内で包まれるよりはね。昨年は凱旋門賞から帰った後のレースで調整に苦労したけど、今年は大丈夫。幸い良馬場で競馬ができそう。期待していますよ。」そう意気込みを見せた陣営だが、惜しくもクビ+クビ差の3着。好位追走からの王道競馬を見せたが…。強気に出していった事が今回は逆に仇となったか。
Mサラキア
調子↑
「中山の2500メートルという舞台になるが、今回もしまいにかける競馬に徹するだけ。こなしてくれると思う。状態もいい。あとは強敵を相手にどこまで詰め寄ってくれるか。」意外にもそう自信を覗かせていた伏兵馬。レースでも2着としっかり結果を残してみせた。展開が向いた節もあるがそれも地力あってこそ。陣営サイドの渾身仕上げが光る一戦だった。
Nオセアグレイト
調子→
「追い切りは全身を使って、いいフットワークで走っていた。前走は騎手が調教に乗って手の内に入れてくれたのが大きかった。不振に陥っていた時は馬が自信をなくしていたが、前走の競馬がいい刺激となってくれれば。」そう語っただけに見せ場は作りたかったところだが、今回無念の9着惨敗。状態自体は良かったものの、まだGI戦線で戦うには荷が重かったか。
Oユーキャンスマイル
調子→
「なかなか前向きさが出てこなかったので、間隔は詰まっているが調教のペースを緩めずしっかり乗ってきた。秋3走目でようやく体も絞れて良くなってきている。跳びの大きな馬でコーナーが6つのコースは向いていないと思うが、2500メートルの長距離適正はあるので、そこに期待している。」そう言って岩田康誠騎手の手綱に託された伏兵だったが、良いところを見せられず今回11着敗退。道中のペースアップについていけず、後方待機のまま終えてしまったのは勿体なかったと言わざるを得ない。