種牡馬/モーリス
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良血×良血の生んだマイルの勝負師【モーリス】

現役時代の成績 日本、香港通算【18戦11勝】

【主な勝ち鞍】天皇賞・秋 マイルチャンピオンシップ 安田記念 チャンピオンズマイル
【代表産駒】ピクシーナイト カイザーノヴァ ノースブリッジ

2歳10月、京都芝1400mでデビュー。父は2000m級の距離も走ったが、祖父にあたるグラスワンダーがマイル周りが得意だったことを受けての陣営の判断だったと見える距離選択。圧倒的な着差を付けて快勝を遂げている。続く年内は京王杯2歳ステークスに敗れるに留まる。

3歳になりクラシックを目指すレース選択の一冠としてシンザン記念スプリングステークスをそれぞれ挑戦するもいずれも掲示板止まり。路線を1400m〜1600mのマイル短距離路線に集中することになる。4歳時、ダービー卿チャレンジトロフィーを3馬身以上の差で勝つと、続く安田記念で危なげの無い走りで優勝。マイルに同馬ありというのを見せつけた。その後は香港に渡りマイル重賞を中心に挑戦、大成した5歳時には2000m級もこなせる名馬に成長した。

産駒の特徴だが、そのほとんどが芝で使われているため、今回はダートのデータはいったん無視することにする。芝のデータも多いわけではないのだが、現段階ではどの距離も万遍なくこなせている。父同様、若い時分には長めの距離をこなすのは難しい傾向が出るおそれもあるが、母系の能力いかんでは長い距離もこなせる馬が誕生してくる可能性は十分にあるデータとなっている。

競馬場別では、これまた少ないデータながらも東京競馬場中山競馬場中京競馬場でいずれも25%を超える連対率を誇っている点は、予想の際には軸に向いているまである。複勝率ではなく、連対率という点は注目してほしい。

道悪について、これもデータの少なさがあるが、現状では全く苦にしないというデータが出ている。稍重で連対率21.1%、重馬場で同27.3%、不良馬場で25.0%と不安材料になる点が見当たらない。