■府中牝馬ステークスの競馬予想のポイント
・先行馬が圧倒的な成績
・7枠と8枠に好走馬が多く1枠も注意
・死に枠は6枠
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新潟記念からの巻き返し組、
マーメイドSの入賞馬に注目
東京競馬場、芝1800mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、名前の通り牝馬限定戦。斤量は別定で3歳馬は52kg、4歳以上が54kgが基本となっている。ただしレース当日から1年以内にG1を勝った馬には2kg増、G2の勝馬には1kg増、1年以上前のG1勝馬には1kg増がそれぞれ課されることになっている。
第1回の施行は1953年となっており、グレードによる格付けはG2である。
エリザベス女王杯の前哨戦として位置づけられており、優勝馬には優先出走権が付与されることになっている。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は2012年のマイネイサベル(10番人気)を除いていずれも1ケタ人気馬が優勝を果たしているが、最も勝鞍を挙げているのは4番人気馬で4勝。続く5番人気馬が2勝を挙げており、1番人気馬は2005年のヤマニンアラバスタまで遡らないと優勝歴が見当たらない。
2着馬は2010年のセラフィックロンプ(14番人気)を除いてほぼ5番人気以内で収まり、3着馬となると8割が4番人気で収まるなど、着順が下がるにつれて上位人気馬のシェアが増えるという傾向が出ている。
脚質では先行馬が圧倒的な結果を残しており、勝率・連対率・複勝率のいずれを取っても他の脚質を上回る成績となっている。注目すべきは逃げ馬で、5番人気以内の逃げ馬の好走率が高くなっているので注意が必要。差し馬も好走馬を輩出しているが、分母が多いので好走率では低めの傾向となっている。そして、これは差し・追い込みに共通することだが、2頭入賞するかor全く入賞できないというパターンが出ており、入賞するときは3頭中2頭が差し馬、あるいは3頭中2頭が追い込みという結果が出ている。この点からもレースのペースによって入賞できるかどうかが大きく関わってくるといえる。読みを間違えると押えた馬が1頭も入賞できないということになりかねない。
枠順では7枠が4頭の優勝馬を送り出しており勝率でトップ。2着馬では不思議と8枠から5頭も輩出されており連対率でトップとなっている。要注意は1枠で、各着順にそつなく入賞馬を送り込んでおり複勝率でトップとなっている。逆に、死に枠は6枠で2012年にドナウブルーの3着を送り込んだのみとなっている。
前走レースでは最も好走馬を輩出しているのは、前走
クイーンステークス組だが、近年はやや不振な傾向がある。注目は
新潟記念組で、ここからの巻き返し組の好走が増えている点に注目したい。他には
マーメイドSの入賞馬の好走率が高めになっている。他に注目すべき点としては、
安田記念、
宝塚記念、
ヴィクトリアマイルなどのG1経由で臨む馬は、2008年のブルーメンブラットを除いて1頭も入賞できておらず割引が可能かも知れない。
最後に年齢では馬券の中心となっているのは4・5歳で、ほとんどがここで固まっているといっても過言ではない。特に6歳以上では好走率が異常に低くなっており、割引要素として見れそうである。