■京都大賞典 競馬予想のポイント
・波乱の結果になることも
・差し馬が有利。差し×先行のワンツー
・やや外枠が有利化
・
宝塚記念組は要注意
京都競馬場、芝2400m外回りで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量は別定。3歳は53kg、4歳以上56kg、牝馬はそれぞれ2kg減が基本となる。ただし、過去1年間のG1優勝馬は2kg増、G2優勝馬は1kg増、1年以上前のG1優勝馬には1kg増がそれぞれ課されることになっている。
第1回の施行は1966年で、グレードによる格付けはG2となっている。2014年から
天皇賞(秋)への優先出走権が付与されることになった。
過去10年の成績からレース内容をひも解いてみると、出走頭数が少なかった2011年までは順当な結果に落ち着いているものの、2012年以降からは波乱の傾向も出ている。優勝馬はほとんどが5番人気以内で収まっているが、2013年のヒットザターゲット11番人気のように例外もいるため注意を要する。2着馬・3着馬ともに1ケタ人気いっぱいまで分布しているが、組み合わせ次第では波乱の結果となることも珍しくないレースとなっている。
脚質では差し馬が最も優秀で、勝率・連対率ともに高い数値を出している。複勝率では差しを先行馬が上回る数値で、差し・先行のワンツーのケースの多さを物語っている。追い込み馬も健闘しているが、不思議と優勝と連対止まりで3着入賞が無い。逃げ馬は1頭の入賞馬も輩出しておらず、距離の長さ的にも逃げ切りは困難という状況が見て取れる。
枠順では最も多くの勝鞍を送り込んでいるのは2枠で3勝を挙げているが、それ以外の7勝はすべて5枠〜8枠の外枠で埋まっており、やや外枠有利の印象。連対馬・複勝馬ではそんなに気になる差異は出ていないが、少なくとも優勝馬に限って言えば外枠の方が輩出されやすい傾向が出ている。
前走レースでは、最も多くの頭数を送り込んでくるのが前走宝塚記念組で、勝率・連対率ともに高い数値を出しており軽視は禁物だ。特に
宝塚記念からの巻き返しが多く見られるのも特徴と言える。
朝日チャレンジカップ経由の馬もいるが、こちらは前走で入賞していないとこのレースでは話にならない。同様に
札幌記念組も前走で好走している馬が、このレースで馬券になりやすい。
天皇賞(春)からの直行組も中にはいるが、こちらは入賞馬は馬券になれておらず、巻き返しのケースのみとなっている。その他、
オールカマー、
阪神大賞典、
新潟記念組も巻き返しが多くなっている。
最後に年齢に注目すると、4・5歳馬が他の年齢を圧倒する好走ぶりで、特に5歳馬が8勝を挙げるなど圧倒的な数値となっている。6歳以上となると好走率がガクンと下がるが、唯一7歳馬は連対率だけ高くなっているので軽視は禁物である。