■チャンレジカップの競馬予想のポイント
・差し馬が有利
・7枠8枠が中心
・
天皇賞(秋)、
菊花賞、
福島記念、八坂S経由の馬に注意
阪神競馬場、芝1800mで施行される中央競馬の重賞競走。3歳以上のレースとなっており、斤量はハンデキャップとなっている。
1950年にチャンレジカップとして創設され、同年の11月26日が第1回施行となる。1953年からは朝日新聞社から優勝杯の寄贈を受け朝日チャレンジカップの名称で施行されていた。1984年以降は競走体系上、天皇賞(秋)へ向かう路線に組み込まれていたが、2012年より施行時期が12月に移行し、2011年まで同時期で開催されていた鳴尾記念および中日新聞杯の要素を引き継いだ競走となった。2014年に
朝日杯フューチュリティステークスが同じ阪神競馬場へ開催場移設されることに伴い、朝日新聞社が寄贈杯を撤廃。創設時と同じチャレンジカップへ名称が変更されることが発表された。
この時期に移行してからは2度の開催のみとなっているため、それ以前に同時期で開催されていた鳴尾記念を併せた過去8年の成績からレース内容をひも解いてみると、優勝馬は1ケタ人気以内に収まり、1番人気が3勝を挙げ勝率・連対率・複勝率でトップ。2着も1ケタ人気以内に収まり3・4番人気からそれぞれ2頭、3着は2ケタまで分布しており4番・13番人気からそれぞれ2頭が輩出されている。なお、4番人気は複勝率で1番人気と同率の成績となっているため注目しておくと良いだろう。人気薄が好走することもあるため、波乱含みという点に注意したい。
脚質では差し馬が5勝を挙げトップ。次いで先行馬が3勝を挙げてそれに続いている。2・3着となると追い込み馬も届くようになり、上がり3ハロン(推定)が34秒前半〜33秒台で走れる脚を持つ馬や出走レースでメンバー上位の上がりが使えていた馬は度々馬券となっているため注目したい。逃げ馬からも入賞があり、連対率・複勝率ではトップとなっているが出走頭数が少なく、逃げ馬に次いで勝率が高い先行馬も過去8年で27頭が出走して勝ち鞍を獲得したのは3頭のみに留まっているため割り引きが可能だろう。差し・追い込み馬は連対率・複勝率でも優秀な成績を収めているため、差し・追い込み馬を中心視。
枠順では8枠が4勝を挙げ勝率でもトップ。2着馬は2枠から3頭、7枠から2頭。3着馬は7枠から4頭、8枠から2頭がそれぞれ輩出されている。全体的に見ると好走馬の多くは外枠発走の馬となっており、中でも7・8枠が優秀だ。反対に内枠は不振傾向にあるのだが連対率・複勝率では2枠がトップ成績となっているため、2枠だけは例外として扱いたい。予想をする際には7・8枠を中心に2枠を絡める形が良いだろう。
前走レースでは
天皇賞・秋、八坂S経由の馬がそれぞれ2勝を挙げてトップ。2着には
菊花賞、
福島記念経由の馬がそれぞれ2頭、3着にはカシオペアS、アンドロメダS経由の馬がそれぞれ2頭入着している。勝ち負けに絡む馬は重賞競走を経由した馬に多く見られるが、3着となると特別戦を経由した馬が台頭してくる。特別戦の中でも八坂Sは出走した2頭が共に勝ち鞍を獲得しているため注意が必要だろう。基本的には重賞競走経由の馬をベースに考えたいところ。
最後に年齢別成績に目を向けてみると、3歳馬が3勝を挙げ勝率・連対率・複勝率共にトップ。次いで5・6歳馬が2勝を挙げているものの、6歳馬は全25頭が出走し2頭が勝ち鞍を挙げた以外は上位入着が無いため割り引きが可能だろう。2・3着は3〜5歳馬に分布しているが、3・4歳馬の成績が良いため基本的には若い馬が優勢だと言えるだろう。